ゴールド、反落。
やっぱり一筋縄ではいきません。これまで指摘しているように足許のトレンドとして、ドル高では売られます。昨日も他主要コモディティが再び欧州債務危機からの逃避先を求める動きが圧迫要因となり下げる展開となるなかで中盤以降に地合いを悪化し、COMEXセツルメントは1618.10ドル。その後も株安が続くなかで下値をジリジリ切り下げました。
ゴールドETFはiSharesが4営業日連続で残高減となったと指摘しましたが、それ以外にもETF SecuritiesとNewgoldの2種で残高減ってましたね。昨日は上述3種でトータル8.5万オンス減。最大規模のSPDRは変動なしでしたが、果たして換金売りがこれで止むのか、引き続き注目して見ていきたいと思います。
明けて29日のアジア市場、さらに続落。早々に再び1600ドルを割り込み、一時1586ドル台まで2%超下げ、現在1610ドル付近で推移。この後アジア株が下げるようだとさらに下げるかもしれません。どうなるでしょうか。
TOCOMも海外市場が下げただけに寄付から売りが出ましたね。おそらく投げだと思いますが、さすがにこういった動きが続くと投資家マインドも低下してきているようです。商社等のアービトラージポジションの解消は今日も続いているかもしれません。
引き続き日替わり材料で金融市場の不安定な動きが続くなかでは大きな上昇は見込み難い状況のように思われます。足許のボラティリティの拡大や大きな幅での調整は結果的にその後の反動を大きくすると考えていますが、目下の為替相場との相関、カレンシー的要素ではなくコモディティ的側面から売られる現状を鑑み、慎重にポジション繰り進めるべき局面でしょう。
【COMEX Gold options set records – CME Group】
マーケットは乱高下していますが、オプション市場は相変わらず活況です。前週末時点のオプションのO/Iが過去最高を更新し、およそ150.9万枚まで拡大しています。先月末が約130万枚、7月が101万枚だったことを考えると、市場規模の拡大スピードの速さがよく分かりますね。
下のグラフは27日時点のアクティブマンスである12月限のポジション分布です。
0 件のコメント:
コメントを投稿