ゴールド、NY市場は底堅い動きとなりました。
予想を上回る米新規失業保険申請者数の改善やドイツ下院議会がEFSFの拡充案を可決したことを好感し、欧州市場で金融株が堅調だったことなどが好感されたようです。フィッチがニュージーランドの格下げを発表したことで大きく上げた後、株価は伸び悩みましたが、ドル高の流れが続くなかでもゴールドは大きく売り込まれる展開とはならず、1600ドル付近でサポートされると終盤も1610ドル水準で推移しました。最近のなかでは小幅なレンジでの取引に終始といえる結果です。
ゴールドETFの保有残高はグローバルに減少傾向がまだ続いていますが、市場はこのまま徐々に落ち着きを取り戻すことになるのか、引き続きETF市場の動向は注目して見ていきたいところです。
明けて29日のマーケットですが、アジア市場の株高や引き続きアジア地域のゴールド現物需要の旺盛さを反映するように、序盤からゴールドは買われています。再び1630ドル台まで上昇、堅調です。ただ、これまでも指摘してきたように、現物市場はあくまで下支え要因にはなれど、積極的に上値を追うような材料ではありません。やはり本格的な基調回復となるには先物等のマーケットへの投資資金の流入再開を見る必要があるでしょう。
ただ逆説的ながら、短期的なポジション解消が止めば、実需がサポートする形でアジア市場では大きく崩れるリスクは後退すると見ることは出来るでしょう。エントリーが難しいタイミングであることは確かでしょうが、徐々にマーケットが底堅さを示すようであれば押し目でのロング積み増しの時機を見極めていきたいですね。
昨日の記事にてゴールドのアジアのプレミアが上がっていると書きましたが、少し詳述すると各地域で前週比で上昇が見られます。香港は前週$1.2-1.5レベルが今週に入り$2.0に、シンガポールも$0.90-1.2から$1.5といった具合です。香港のプレミアムは今春一時$3.5アッパーまで急騰したことがありましたが、それ以来の高水準となっています。
この辺の話についてはやはり池水さんが国内ではいちばん詳しいんでしょうか。Standard Bankは最近TOCOMもアクティブにトレードしていましたが、多少はこういうオーダーも関連してるのでしょうか、さっぱりわかりませんが。
【Japan PGM trade data - Platinum Import/Export in Aug】
というわけで昨日のゴールドに続きプラチナの統計です。
こちらはゴールドのように際立った動きはありませんでした。まぁ元来あまり重要視されるような統計ではないですし、こんなものかといった内容でしょうか。
国内輸出入のデータは未加工の輸入品の再輸出がカウントされないため実際の需給を掌握するという意味合いではほとんど当てにならないのが実際としてあります。というわけで大まかなトレンドを見る、というくらいでいた方がいいでしょう。
Following is a table detailing known Japan Platinum trade (Import/Export) in Aug 2011
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