2011年9月27日火曜日

動向を注視すべき局面、でしょうか

ゴールド、小幅に反発。NY市場は株価続伸に代表されるようなリスク選考の流れを受けて積極的な売りはなく、1600ドル割れからの急落は回避しました。
どうやら3営業日での下げとしては1983年以来の最大だったようですが、流石に下げすぎという見方も強いようです。
ただ、特に材料もなく、リバウンドも限定的だったあたりを見ると、ゴールドが再び積極的に買われる展開になるというのはまだ先のように感じます。昨日はSPDRが10万オンス超、iSharesが約1万オンスと残高減らしていましたし、こういった市場の動向を暫く注視していくべき局面だろうと思います。

リーマンショック当時を連想させるような株、商品下落(というより崩壊でしょうか)がどのタイミングで落ち着きを見せるかがまずはポイントとなりそうです。個人的にゴールドは中期タームでは強気の流れが続くだろうという見通しは変わりませんが、もう暫くは不安定な動きが続くことも想定して対応していくべきでしょう。

TOCOMは今日は静かでしょうか。やはりドル需要の変化を受けてゴールドのスプレッドにも動きがありますが、現在の水準ではなかなか商社等当業者がアービトラージのポジションを積極的に手仕舞いしてくるような感じではないようですね。
リーマンショックの当時はXAU/JPYのスワップで年利0.6%とかのレベル、つまりスポットとTOCOM先限の単純値差で25-30円近い値差があったものがその後のスワップレート低下でTOCOMがバックワーデーションになる過程で当業者が大きくポジションをクローズしていきましたが、今後果たしてどうなるでしょうか。とりあえず、現在の水準ではまだあまり手を出してこないことだけは分かりましたが。

COMEXゴールドのオプション取組高の変化を見ようと思い、前週末と16日(前々週末)のアクティブマンスである12月限(Dec11)まとめてみましたが、視覚的に大きな変化を読み取るほど劇的な動きはありませんでした…。
一応、ご参考まで。

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