2011年9月23日金曜日

Gold plummets as investors scramble for cash



ゴールド、急落です。NY市場は前日のFOMCの結果を受けた失望感から売りが殺到し、リスク資産は総崩れ。株価急落をきっかけにコモディティ市場でもキャッシュ化を急ぐ動きが加速し、ゴールドは中盤には1730ドル割れまでありました。シルバーはCOMEXベースだと9.6%下落…。パラジウムも大きく下げています。
Fedが奇跡を起こすかを期待した動きがあっただけに、これが裏切られたと見る動きが強まったことが大きく影響していると考えられますが、こうなると本当に再び世界同時株安なんていう事態も頭をよぎりますね。
流動性どうこうの問題ではなくなってくるようだと調整が長期化する可能性が高まるだけに今後1、2週間程度のマーケットの動向を注視したいです。

ゴールドに限れば、昨日のNY市場の動きを見ても他貴金属銘柄と比べても底堅さを示しており、ヒストリカルに見てもCOMEXは大きくロングが積み上がっていた訳ではなく、現在の水準から大きく下げるようなことはないと考えています。ポイントとなりそうなのは、ETF市場でのポジション動向ですが、昨日時点ではSPDRも残高減ってませんでしたね。
明けて23日のアジア市場では、国内は祝日休場ですが、大きく下げたことから押し目を買われて現在1750ドル付近まで回復。テクニカルに見てもこのあたりが短期的なサポートラインであることもありますが、やはり実需絡みの買いなどもこの付近では旺盛のようです。引き続き1750ドルを下回るレベルは押し目買いの好機だと見ています。パラの600ドル台も実需家が飛びつきそうなレベルですけど、どうなるでしょうか。

リーマンショックの際にはUSD/JPYのフォワードは1yearが250ポイント以上のディスカウントになるなどドルの資金需要が急速に高まりました。「パニックが起こると、常にドルが買われる」状況はあらかじめ念頭に置く必要があるでしょう。
TOCOMについても、今後本格的にリスク回避の動きが加速すればスプレッドに大きな変化が起こる(つまりコンタンゴの縮小、バックワーデーションへの移行)かもしれないだけに、そういったポジションを取っている場合には注意が必要となるでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿