2011年9月8日木曜日

異常な下げの後は…

いやーしかし、荒っぽい値動きですゴールド。昨日の朝の時点でもう少し下げるかも、と指摘した後にテクニカル売りを巻き込んで下落スピードを速めると、アジア市場から始まった売りの流れはロンドン市場でも止むことなくそのままNY市場まで続きました。同市場オープンでは瞬間的に1700ドル台を見る場面もあり、このまま前回安値を割り込んで本格的な調整局面入りする可能性もあるかと一瞬不安がよぎりましたが、それは回避して小幅ながら切り返してNYクローズを迎えると、明けて8日のアジア市場では予想通り押し目を買われる展開。早々に1830ドル台を回復すると、その後も戻りを売る向きは少なく逆にジリジリと下値を切り上げ、NY市場ではもう1855ドルまで切り返しています。
果たしてこのまま昨日の下げがなかったことにするのでしょうか。ダブルトップ形成から下げて、ダブルボトム形成から跳ね上げられたとすれば、もう一度高値更新を目指して1900ドル近くまでは早期に上昇も、なんてことも頭をよぎりますが。今週の米新規失業保険申請者数はまた増えてましたが、株安となればゴールドはいっそう強含みで推移することも考えられるだけにこの後の展開、注目となりそうです。
タイミングの見極めが大きなポイントとなりますが、まだ押し目は買い、の展開が続いていることだけは間違いないように思います。


そういえばまたUBSのEdelがゴールドの価格見通しを引き上げてました。

“Economic growth expectations globally are declining, high debt burdens in Europe will continue to hamper growth, and the risk of a U.S. recession is rising. All of these factors are individually positive for gold. Taken together, they are a potentially explosive cocktail.”

とのことです。2012年のゴールド相場見通しは平均で2075ドル/オンスとこれまでの1380ドルから50%と大きく引き上げられています。
ちなみに今年これまでの平均はロンドンフィキシングだとAM1514ドル、PM1512ドル程度。とても強気の見通しだということがわかります。

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