2011年9月16日金曜日

再び1800ドル割れ

ゴールドは下落しおよそ3週間ぶりに1800ドル割れ。NY市場ではスポットベースで一時1780ドル付近まで下げ、直近安値割れからの一段レンジを下げるような動きにつながるかと思いましたが、流石にこの水準では買い支えられています。ECBがドル資金供給を発表したことでユーロ圏諸国のデフォルトリスクの後退するだろうという、見方が下落の要因となったよう。ただ、当面の応急処置的な意味合いが強そうなこれら措置をどう評価するのか、本当に事態が大きく好転するのかどうかは引き続き市場全体の反応を注視せねばならないでしょう。
ちなみに、やや軟調な動きが続く今週のマーケットですが、ゴールドETF市場の資金動向ではiSharesなど米系のファンドにこそ大きな動きはないですが、欧州系のZKBやETF Secなどは前週に続き資金流出が見られるようです。(月次で出ていたCredit SuisseのETFは8月末時点で前月比6.3%増と増えてましたが)
いずれにしても足許で見られるリスク許容度改善の動きが本格化するかどうか、まずは週末にかけての今日の欧州市場の動向を見極めたい局面です。


昨日もコメントしたGFMSの「Gold Survey 2011 Update1」、プレスリリースやら出てましたのでポイントだけご紹介。まぁ言わずもがな直接的にこれを材料にプライスが動くことはないですが。

・金価格見通し-年末を前に2000ドルに達する可能性も (予想通りの内容でした)
・鉱山供給-過去最高レベルに達する見通し
・公的部門(中央銀行)の金買い-ネットベースで336トンに達する見通し
・投資需要の回復-アジア地域のインフレ懸念、西側諸国の債務懸念で需要回復。通年見通しは前年比1%増。
・宝飾需要-Buy and holdの姿勢(スクラップの大量供給は見送られている)

Reuters InsiderにPhilipが出演してるのがあったのでご参考まで。
http://insider.thomsonreuters.com/link.html?cn=uidTWASIA&cid=262716&shareToken=Mzo4MjVkNTFkZi02OTI3LTQ5MmUtYTQ3ZS04MDU5NzIwNzE2YWY%3D&start=0&end=261

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