2011年9月19日月曜日

値固め局面

ゴールド、19日のアジア市場でも買われています。東京は祝日休場ですが、先週末の欧州財相会議の結果から、失望感が広がったとの見方が強いことからユーロが売られていることが一因。また結局上昇して帰ってきたことから再びフィジカル系も買っている模様です。とりあえず、この流れが今日は続きそうな予感、1800ドル台前半で再び値固め出来るかを試すことになりそうです。
再三繰り返し指摘しているように、基本的なマクロファンダメンタルズの改善が見られない以上、資金逃避的にゴールド市場に資金が向かう可能性はこの後も高いと考えています。前週時点のCFTC建玉明細からも分かるように、高値掴みのファンドのロングもだいぶアク抜けした様子であり、再び悲観的ムードが市場を覆うような展開となれば1900ドル超えに向けた機運が高まる可能性は高いと考えています。ボラティリティはこの先徐々に低下に向かうと思われますが、下押す局面ではタイミングを見極めつつ、やはり多少の買い下がり覚悟で押し目は拾うべき局面が続くでしょう。


【Barclays to Open London Precious Metals Vault 】
週末にBarclaysが来夏、ロンドンに新たに貴金属のボルトをオープンする見通しという記事が出ていました。高まる投資家需要に応えるため、だそうです。一般の投資家の方々には馴染みが薄いかもしれないですが、やっぱりすごいことだと思います。
ロンドンではHSBC、JP Morgan等がこの手のビジネスを主に行っていますが、新たに参入するほどの需要があるっていうことでしょうから。LBMAの月間の取引状況を下記掲載しましたが、やはりこれを見ても数年前に比べれば取引量が年々大きく伸びていることが分かります。



あ、そういえば先週末からカナダのMontrealでLBMAのカンファレンス開催されてるんですね。例のごとくカクテルレセプションには多くの人が出席しているのに、翌日の会議にはその半分とかそれ以下くらいしか来てない、というような状況なのでしょうきっと…。
毎年最後に出席者全員に今後の相場見通しを聞いてそれがロイター等でニュースになったりしていますが、アレ実際のところみんなかなり適当に、グダグダな空気のなかでやってるんですよ。



【GFMS' Newman: Silver May Move Toward $50 Yet In 2011】
GFMSのResearch DirectorであるPhilip Newman氏の今後のゴールド、シルバーの見通しを示してましたのでご紹介。同氏には会ったことないんですが、Executive ChairmanのPhilip Klapwijk氏やCEOのPaul Walker氏以外のコメントって珍しいですね。

“We think gold is likely, before the end of the year, to reach the $2,000 level.”
“That will see silver move higher, perhaps toward the $50 mark.”

Silver may yet move toward $50 an ounce this year as investors continue to seek it and gold as safe havens, with industrial demand for silver also likely to remain constructive.

だそうです。さすがに50ドルは強気ですが、こういうマーケットだと最早"言ったもん勝ち"ですしね(笑)

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