2011年9月30日金曜日

TOCOMの9月出来高は減少

ゴールド、底堅いですね。
なんだか10ドル程度の値動きで終わるの、アジアでも久しぶりな気がします。1620ドル台で底堅さを示した後、ロンドン市場オープン後は小幅に値を上げ現在1630ドル台で推移。
アジア株は総じて軟調となりましたが、旺盛な現物需要に加え月末要因などもあるのでしょうか、積極的に売ってくる向きはなかったようです。株価といえばMSCIアジア太平洋指数、四半期ベースで08年10-12月(第4四半期)以来の大幅安となるようです。今四半期はおよそ16%安、週間ベースでは今週は株価はプラスとなっているものの、今月も9.3%安とこうして見ると、損失補填でゴールドが売られるのもある意味やむなし、という気も少しします。

さて、月末の欧米市場はどうなるでしょうか。何となく感覚的には大きく売り込まれる可能性は低いように思うのですが、引き続き金融市場の動向に大きく振らされる流れは続きそうですね。

TOCOMでは引き続きゴールドは期中のポジション解消が続いてますね。2-3000oz程度なのでそんなに目立ちませんが、ここのところ毎日残玉が減ってます。1000oz(つまり31枚)単位くらいでポジション解消が進むくらい流動性があればもっとはっきりと動きを確認できるのでしょうが、この流れも海外市場の相場展開に変化がなければ来週も続くように思います。
また、プラチナもどうやら少しずつですがアービトラージのポジション解消(TOCOM買い、海外市場売りのオペレーション実施)が進んでるようですね。

【TOCOM total trading volume decline in Sep 2011】
TOCOMの9月の出来高が確定しました。
ゴールドの出来高は5年ぶりの高水準だった前月を25%減と大きく下回ったものの、今年2番目の高水準となる193万1203枚。貴金属銘柄全体でも前月比20%減の271万4385枚となりました。
金ミニが約3万枚、プラチナが2万枚くらい前月を下回ってますが、まぁゴールドが減ったことが大きな要因でしょう。8月が異常だったことを考えればそんなに悪くない数字ではないでしょうか。
今月の乱高下で投資家の方々が結構痛んでしまったと思われますが、来月以降どうなるでしょうか。

Attatched graph is TOCOM monthly trading volume in TOCOM.
Updated currently in Sep.!!  Pls see as follows

JCCH (Japan Commodity Clearing House) announced that total trading volume for precious metals declined in Sep., 2,714,385 contracts from 3,409,381 in Aug.
Gold (Standard contract) was 1,931,203 contracts lower about 25% from the previous month. Platinum also decreased 276,936 contracts than 297,018 in Aug.

底堅い流れ

ゴールド、NY市場は底堅い動きとなりました。
予想を上回る米新規失業保険申請者数の改善やドイツ下院議会がEFSFの拡充案を可決したことを好感し、欧州市場で金融株が堅調だったことなどが好感されたようです。フィッチがニュージーランドの格下げを発表したことで大きく上げた後、株価は伸び悩みましたが、ドル高の流れが続くなかでもゴールドは大きく売り込まれる展開とはならず、1600ドル付近でサポートされると終盤も1610ドル水準で推移しました。最近のなかでは小幅なレンジでの取引に終始といえる結果です。
ゴールドETFの保有残高はグローバルに減少傾向がまだ続いていますが、市場はこのまま徐々に落ち着きを取り戻すことになるのか、引き続きETF市場の動向は注目して見ていきたいところです。

明けて29日のマーケットですが、アジア市場の株高や引き続きアジア地域のゴールド現物需要の旺盛さを反映するように、序盤からゴールドは買われています。再び1630ドル台まで上昇、堅調です。ただ、これまでも指摘してきたように、現物市場はあくまで下支え要因にはなれど、積極的に上値を追うような材料ではありません。やはり本格的な基調回復となるには先物等のマーケットへの投資資金の流入再開を見る必要があるでしょう。
ただ逆説的ながら、短期的なポジション解消が止めば、実需がサポートする形でアジア市場では大きく崩れるリスクは後退すると見ることは出来るでしょう。エントリーが難しいタイミングであることは確かでしょうが、徐々にマーケットが底堅さを示すようであれば押し目でのロング積み増しの時機を見極めていきたいですね。

昨日の記事にてゴールドのアジアのプレミアが上がっていると書きましたが、少し詳述すると各地域で前週比で上昇が見られます。香港は前週$1.2-1.5レベルが今週に入り$2.0に、シンガポールも$0.90-1.2から$1.5といった具合です。香港のプレミアムは今春一時$3.5アッパーまで急騰したことがありましたが、それ以来の高水準となっています。
この辺の話についてはやはり池水さんが国内ではいちばん詳しいんでしょうか。Standard Bankは最近TOCOMもアクティブにトレードしていましたが、多少はこういうオーダーも関連してるのでしょうか、さっぱりわかりませんが。


【Japan PGM trade data - Platinum Import/Export in Aug】
というわけで昨日のゴールドに続きプラチナの統計です。
こちらはゴールドのように際立った動きはありませんでした。まぁ元来あまり重要視されるような統計ではないですし、こんなものかといった内容でしょうか。
国内輸出入のデータは未加工の輸入品の再輸出がカウントされないため実際の需給を掌握するという意味合いではほとんど当てにならないのが実際としてあります。というわけで大まかなトレンドを見る、というくらいでいた方がいいでしょう。

Following is a table detailing known Japan Platinum trade (Import/Export) in Aug 2011 

2011年9月29日木曜日

Increase Japan Gold export in Aug.

【Japan Gold trade data - raw gold export in Aug11】
財務省の貿易統計がアップデートされていました。
8月の金輸出です。未加工品のみの数値で作ってみました。
ここに来て相場急落により国内でもバーゲンハントの買いが見られるようです。国内の需給もタイト感が出てきているようです。とはいえ最高値更新の真っ只中だった8月はやはり国内勢はめった売り、輸出量もトータルでは09年12月以来の高水準となりました。
それにしてもロンドンやスイスに持ち込んでる以外に中国、アジアの需要の強さが伺える結果といえるでしょう。こちらも商社やSatadard等がメインプレイヤーでしょうか、香港に拠点を設けるHSBCやScotia Mocatta等も結構アクティブにビジネス展開してるようですが、今月分の統計、月前半と後半で全く別のマーケットになっているだけに数字に興味が湧きます。




















それにしても、有り難いことですが本ブログ、国内はもとよりアメリカやロシアなどの地域の方からも見て頂いているようです。
Twitterでフォロー頂いてる方も外人さんいらっしゃいますし、英文比率高めようかな・・・。

Gold just tracking EUR/USD move...

ゴールド、アジア市場朝方の下落から一転、1600ドル回復から1630ドル付近まで上昇しています。
きっかけは為替相場の動向でしょうか。ドイツ議会がこの日の採決で救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充を承認するとの期待感を背景に、アジア市場でも午後から買われる展開となり、1時間に5ドル程度のペースでジリジリと水準を切り上げています。やはり短期的には為替相場、とりわけユーロドルの動向に左右されそうな感じです。
欧州株も序盤は底堅い動きを見せていますが、NY市場はどうなるでしょうか。引き続き上下50ドル程度は動きそうな状況だけに楽観視はしづらいところです。

TOCOMは目立った動きなく、海外市場の写真相場でしたね。引き続き期中のポジションが少し減ってましたが、大きく取組高は動いていませんでした。

【Will Paulson have to sell Gold?】
talk about the investment strategy of Paulson & Co.'s John Paulson、です。
今や泣く子も黙るポールソンもバンカメやらCiti株やらで8月は散々なパフォーマンスだったと関係者コメントが先日出てましたが、ゴールドは今年もこれまで20%近い運用成績出てるようです。そういえば元UBSの有名ストラテジストだったJohn Reade氏は現在はここのヴァイプレなんですよね。やたらタバコ吸ってたイメージばかりありますが、いい人なんですよ彼。
6月末時点でSPDRの7.4%と最大の保有者である彼らですが、その後の同ETFの残高推移を見ても、大きくポジション減らしているようなことは今のところなさそうですね。まぁ10月末まで決算に合わせてどう動いてくるのか、この後も注目だと思います。

Gold price bounced back as U.S Dollar rebounds

ゴールド、反落。
やっぱり一筋縄ではいきません。これまで指摘しているように足許のトレンドとして、ドル高では売られます。昨日も他主要コモディティが再び欧州債務危機からの逃避先を求める動きが圧迫要因となり下げる展開となるなかで中盤以降に地合いを悪化し、COMEXセツルメントは1618.10ドル。その後も株安が続くなかで下値をジリジリ切り下げました。
ゴールドETFはiSharesが4営業日連続で残高減となったと指摘しましたが、それ以外にもETF SecuritiesとNewgoldの2種で残高減ってましたね。昨日は上述3種でトータル8.5万オンス減。最大規模のSPDRは変動なしでしたが、果たして換金売りがこれで止むのか、引き続き注目して見ていきたいと思います。

明けて29日のアジア市場、さらに続落。早々に再び1600ドルを割り込み、一時1586ドル台まで2%超下げ、現在1610ドル付近で推移。この後アジア株が下げるようだとさらに下げるかもしれません。どうなるでしょうか。
TOCOMも海外市場が下げただけに寄付から売りが出ましたね。おそらく投げだと思いますが、さすがにこういった動きが続くと投資家マインドも低下してきているようです。商社等のアービトラージポジションの解消は今日も続いているかもしれません。

引き続き日替わり材料で金融市場の不安定な動きが続くなかでは大きな上昇は見込み難い状況のように思われます。足許のボラティリティの拡大や大きな幅での調整は結果的にその後の反動を大きくすると考えていますが、目下の為替相場との相関、カレンシー的要素ではなくコモディティ的側面から売られる現状を鑑み、慎重にポジション繰り進めるべき局面でしょう。


【COMEX Gold options set records – CME Group】
マーケットは乱高下していますが、オプション市場は相変わらず活況です。前週末時点のオプションのO/Iが過去最高を更新し、およそ150.9万枚まで拡大しています。先月末が約130万枚、7月が101万枚だったことを考えると、市場規模の拡大スピードの速さがよく分かりますね。
下のグラフは27日時点のアクティブマンスである12月限のポジション分布です。

2011年9月28日水曜日

IShares Gold Trust holdings decrease 4 days...

ゴールド、今日は底堅いですね。
最近の乱高下を見てると、まだこの後大きく動きそうな気がしてなりませんが、ロンドン市場までは金融市場が落ち着きを取り戻しつつあることを反映してか積極的に売ってくるような動きはなく、1645-1650ドル付近でサポートされ小幅なレンジで売り買いが交錯して展開しています。
発表された米国経済指標も8月の耐久財受注、前月比マイナスでしたが(0.1%減)、市場予想とほぼ一致した内容だったことからあまり材料視はされていないようです。FTが昨日、ギリシャ債権者の負担増要求したと報道したことについて、当局者がこれを否定したことなんかも心理的に安心感を広げる要因となったのでしょうか。 何にしても確り、といった具合です。   

TOCOMは市場取引参加者 自己玉 、つまり商社等当業者のショートが減ってましたね。3000枚程度とそれほどの規模ではないようですが、アービトラージのポジション一部解消しているのでしょうか。取組高を見る限りでは先限ではなく期中あたりが減ってるようですが。

さて、注目していたゴールドETFの残高推移です。iSharesが発表されましたが、また残高減ってました。前日比3.6万オンス減、昨日が7.8万、その前が1.6万オンス減…、これで4営業日連続で減少となりました。まだ暫く続くのでしょうか、今日のアジア、ロンドン市場の動きはそれを示唆するような感じではありませんでしたが、果たしてどうなるでしょうか。

ゴールドETFの資金流出が加速

NY市場はギリシャが国際支援の確保に必要な条件を満たすために欧州首脳らは域内債務の対策で合意に近づいているとの観測を好感し、株価はこの日も上昇。終盤上げ幅を縮小したものの、再び市場を悲観論が支配するような流れとはなっていません。
ゴールドもロンドンからの流れを引き継ぎ、1650ドル付近をサポートラインとして底堅い展開となりました。先週以降、再び為替相場(EUR/USD)との相関関係を強めて(順相関)いますが、この日はユーロが大きく売り込まれる展開とならなかったことから最近見られたような大口の売りもなかったようです。さて、この動きいつまで続くでしょうか、過去の推移を見るとだいたい1ヶ月程度は同じ方向に動きそうではあるのですが。

ただ、明けて28日のアジア市場、また売られています。
ドルが底堅いことや一部アジア株が下げていることなどが重しとなっているのでしょうか。戻り待ちの売りもあったようですが、序盤から徐々に値を下げ、現在1635ドル付近。動き始めると早いだけに判断が難しそうな局面ですね。


【Gold Holdings by Exchange-Traded Funds】
ゴールドETFの残高、まただいぶ減りましたね。27日時点の統計で前営業日比で27.8万オンス減。週間ベースだと約50万オンス減に達しています。中央銀行はおそらく下押そうが上値追いであろうが、そう大きく変わらず着実に保有金準備を増やし続けてるのでしょうが、流石にこれだけのボリュームになるとインパクトありますね。昨日は株価が底堅さを徐々に取り戻し始めているように見えるなか、果たしてどのタイミングにおいてゴールドETF市場の投資家の売りが止むのか、引き続き注目して見ていくべきでしょう。

というわけで、
Following is a table detailing known gold holdings by exchange-traded funds as of 27-Sep 2011 about 5:00 p.m. New York time

2011年9月27日火曜日

リバウンドは続くか

ゴールド、反発基調を強めロンドン午前中では1660ドル台での推移。
前日の欧米市場の動きを受けアジア市場では株価が堅調推移となるなど、市場が落ち着きを取り戻し始めているとの見方が強まっていることが支援材料でしょうか、ゴールドも戻りを売り込むような動きは一日を通じて見られませんでした。欧州勢が出て来た夕方以降は上げ幅を拡大するなどショートカバーも指摘されるなかで底堅い流れが続いています。
さて、今夜のNY市場はどうなるでしょうか。iSharesのETF残高が出てましたが、26日時点で7万オンス強の残高減少ですか。やはりSPDRもそうですが、COMEX以外のマーケットでも他市場でのマージンコールへの補填的という意味合いなのかどうかは分かりませんが、このような大きな規模でのポジション解消がゴールド価格の急落に拍車をかけたことは間違いなさそうです。
この後のNY市場でも積極的に売り込む動きがなければ、短期的にはリバウンドでさらに大きく切り返すかもしれないと見ています。動きが大きいだけに新規にポジションを持つのは難しい局面ですが、市場全体の動向を引き続き注視したいところですね。

TOCOMは急反発したものの、ポジションに大きな動きはなかったですね。しかしニューエッジすごい取引量ですね、6.8万枚ですか。と思ったんですが、一昔前って思い返すと大手町や晴海の某商社は4万、5万枚とか結構取引してましたよね。それも1人、2人のトレーダーで。まぁトレーディングの質が違うので一概に比較も出来ないですが、出来るだけ取組高減らない形で数多く売買が行われるのはCOMEX等を見ても現在のマーケット環境に照らせば良いことなんでしょうね。

【Shipwreck of SS Gairsoppa reveals £150m silver haul】
本日、大きくニュースになっていましたが、第2次世界大戦中に沈没した英国の蒸気船が北大西洋の海底で見つかり、積荷から200トン分の銀塊が発見されたというニュース。
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの潜水艦Uボートに撃沈された英国の貨物船「ゲアソパ号」が27日までに北大西洋の海底4700メートル地点で発見されたそうで、発見されたシルバーの引き上げが成功すれば総額1.5億ポンド(約180億円)の価値が見込まれるそうです。ということはこのシルバー、純度はかなり高いってことでしょうか。
英政府と契約して同船の捜索に当たっていた米オデッセイ・マリン・エクスプロレーションが、引き上げを来年中に行う見通しらしいですが、銀塊が回収されればその評価額の80%はオデッセイ社が受け取れる契約になっているとのことです。
それにしても、こういうのってどのように評価を行うんですかね。引き上げた完了した月の月間アベレージでも用いるんでしょうか?少し興味があります。

音声出ませんが、ご参考まで。

動向を注視すべき局面、でしょうか

ゴールド、小幅に反発。NY市場は株価続伸に代表されるようなリスク選考の流れを受けて積極的な売りはなく、1600ドル割れからの急落は回避しました。
どうやら3営業日での下げとしては1983年以来の最大だったようですが、流石に下げすぎという見方も強いようです。
ただ、特に材料もなく、リバウンドも限定的だったあたりを見ると、ゴールドが再び積極的に買われる展開になるというのはまだ先のように感じます。昨日はSPDRが10万オンス超、iSharesが約1万オンスと残高減らしていましたし、こういった市場の動向を暫く注視していくべき局面だろうと思います。

リーマンショック当時を連想させるような株、商品下落(というより崩壊でしょうか)がどのタイミングで落ち着きを見せるかがまずはポイントとなりそうです。個人的にゴールドは中期タームでは強気の流れが続くだろうという見通しは変わりませんが、もう暫くは不安定な動きが続くことも想定して対応していくべきでしょう。

TOCOMは今日は静かでしょうか。やはりドル需要の変化を受けてゴールドのスプレッドにも動きがありますが、現在の水準ではなかなか商社等当業者がアービトラージのポジションを積極的に手仕舞いしてくるような感じではないようですね。
リーマンショックの当時はXAU/JPYのスワップで年利0.6%とかのレベル、つまりスポットとTOCOM先限の単純値差で25-30円近い値差があったものがその後のスワップレート低下でTOCOMがバックワーデーションになる過程で当業者が大きくポジションをクローズしていきましたが、今後果たしてどうなるでしょうか。とりあえず、現在の水準ではまだあまり手を出してこないことだけは分かりましたが。

COMEXゴールドのオプション取組高の変化を見ようと思い、前週末と16日(前々週末)のアクティブマンスである12月限(Dec11)まとめてみましたが、視覚的に大きな変化を読み取るほど劇的な動きはありませんでした…。
一応、ご参考まで。

2011年9月26日月曜日

Gold eyes finance market amid debt concerns

さぁどうなるでしょうか、NY市場。
ゴールド、ただいま1625ドル付近。一時1630ドルまで再び上昇する場面もありましたが、アジア終盤-ロンドンオープン直後の下げをすべて取り戻すには至っていません。
欧州株式市場は予想ほど悪い内容ではなかったドイツの9月のIfo景況感指数の結果を好感してか午前中は前週末に続き続伸しています。BarclaysやRBSなど金融株も大きく上げています。
米国株についてもリバウンド期待が強いですが、株価上昇により損失補填的な売りが止み、これをきっかけにゴールドマーケットも落ち着くのかどうかが先ずは焦点となります。
ゴールドが世界的なマージンコールに対する流動性の供給源になっているとの指摘を考えると、COMEXの証拠金引き上げなどの材料はもう暫くはボディブローのように効いてくる可能性は考慮する必要があるでしょうが、欧州への政策期待はあるものの、株価が堅調で、一段の悪材料も出てこなければ、次のフェーズは再びゴールドが買われるきっかけが何なのかを探る局面となるでしょう。



そういえば、WGCの豊島さんが今月で退職されるんですね。
第一線を退く訳ではないですが、国内の第一人者のコメントが今後どういう風に変化するのか少し興味が有ります。
全然関係ないですが、今年は国内のコモディティ関係者の移動が多いように感じます。外資のみならず半年でどんだけ動いてるんだっていうくらい、常にアンテナ張ってないと直ぐに浦島太郎状態になってしまいそうです。

乱高下

ゴールド、乱高下です。
アジア市場では午前中は1640ドル台で底堅さを見せたものの、午後にかけ再び地合いを軟化。株安、ユーロ安といった最近の不安定な金融市場の流れを受けて再び売りが優勢となると、あっという間に1600ドル割れを試す水準まで下落。同水準を割り込んだ後はオプション絡みの売りも出たことから棒下げとなり、一気に1540ドル割れまで急落しました。ただ、欧州勢が参加し始めた日本時間PM4時以降はユーロ安に一服感が見られており、短期的にテクニカル主導と思われますが切り返したことなどからゴールドも急速に地合いを引き締めており、今度はあっという間に1600ドルを回復。そのまま1630ドル目前まで値を戻し、現在は1615ドル付近で推移しています。
足許のボラティリティの高さを考えれば引き続き上下50ドル程度の動きは想定されるべき局面ですが、流石にこの値動きは荒っぽいと言わざるを得ないところでしょう。マーケットからは前週後半から欧州系の複数のファンドが売っている等々、ある程度確度の高そうなともいえる噂も色々聞こえてきますが、兎にも角にも方向性が出た瞬間にはそれをフォローしないと大やけど必至ともいえるマーケット環境です。積極的にポジションを持つのは難しい局面でしょう。

TOCOMのゴールドは500円以上下げたので大きくポジション減るかと危惧していましたが、取組高は13.3万枚と前週末の14.2万枚から減少幅は1万枚弱にとどまっています。スワップレートとの兼ね合いで当業者が積極的にポジションテイクしてこないということもありますが、個人投資家さんたちのマインド低下が最小限にとどまることを願うばかりです。

難しい動き

ゴールド、難しい動きですね。朝方下げて始まったと思ったらあっという間に1630ドル付近まで下落。ただ、その水準で再びサポートされると、その後はおよそ30ドルの急反発。TOCOMオープン後にさらに値を上げるかと思いましたが、そう簡単なマーケットとはならず株価下落やユーロ急反落などの煽りを受け売られており、現在は1645ドル付近。一進一退、といえばいいのでしょうか。

TOCOMは300円オーバーの下げでどうなるかと思いましたが、思ったほど買い意欲は見られなかったですね。もっと買い向かう向きがいるかと期待したのですが、外部要因がこういう状況にあってはさすがに値ごろ観から積極的な動きはしづらいようです。寄付から5分間の出来高が7000枚超と売買はある程度活況でしたが、ここである程度投げは出たと見るでしょうか。
シルバーも上値が重いですね。株価下落などの動きも圧迫要因となっているようですが、70円台前半であれば電機メーカーなどから所謂エレクトロニクス向け需要が盛り上がるかと思ったのですが。
それとも5トン、10トン買ったところで全然効かない、ということでしょうか。

【Jim Rogers: Poised to buy gold if price drops】
先週、急落前にJim Rogers氏がReutersに出てました。
ゴールドとシルバーについて、下げたら買い増すよって言ってました。暴落しましたが、やっぱり買うんでしょうか?

2011年9月25日日曜日

Possible rebound for Gold next week...

さて、来週のマーケットを展望ということで暴落した貴金属マーケットに関しても週末にいろいろとレポートやら出ていました。リバウンドを期待する向きはやはり多いようですね。短期的にはテクニカル面でも行きすぎたレベルである、といった内容の記事をいくつか見かけました。株価、為替相場に加えて急落した上海の非鉄のマーケットの動向等にも目を向ける必要があるでしょうし、とにかく週明けのアジアがどう動くかに注目ですね。

金融市場全体の方向性という大局的な見方をすると、株価の曜日別騰落率はリーマンショックが起きた08 年9月から12 月にかけて米国では水曜日、日本では翌木曜のパフォーマンスが極端に悪かったことが分かります。
どういった経緯でそうなったか、当時の市場の混乱した状況を思い返せば「たまたま」そうなったといわれればそうなのかもしれませんが、あらかじめ念頭に置いておいても損はないでしょう。


また、先週末に発表された米系金融機関のレポートは、最近のゴールド相場の推移が2000年のNASDAQに似ていると指摘しています。

"金相場の直近4週間の上昇率は16.0%(週当たり4%)と、既にNASDAQ の最後の4 週間(同3.7%)を上回っており、そのNASDAQは、2000年3月15日に5132.52 でピークをつけた後、25日線まで下落、ただ・・・(中略)、10 営業日後の3月24日に5000 を回復してきた。しかし、さすがに力尽きた格好で、その後暴落した。ゴールドは、8月23日に1900 ドル台に乗せたあと25日線まで急落、ただ、ここでサポートされる格好で9営業日後の9 月6日に再び1900 ドル台を試した。しかし、二度目のトライも失敗に終わり、その後1800 ドルを割り込んでいる。"

面白いアプローチですね。まぁ今後ゴールドがNASDAQと同じ軌跡を辿るとは思いませんが、備え有れば憂いなし、こういったデータも念頭に置いて対処したいところです。

2011年9月24日土曜日

CFTC CoTR as of 20-Sep11

今週のCFTC建玉明細をまとめました。
このフォームがいちばん見やすいでしょうか。
下段はフューチャーズオンリーのグラフです。

【CFTC CoTR as of 20-Sep11】
COMEXゴールドのネットロングは前週からさらに減少。09年5月29日以来の低水準となっています。
これはロングが大きく減ったことが主因。ロングは前週からおよそ2.3万枚減の21万2809枚(661.9トン)に。またマネージドマネーのロングも急減、11年2月以来の低水準となっています。
シルバーやPGMも似たような動きで、全般にロングの解消が続いていることが明らかとなっています。今週末の急落でロングの投げが続いていると考えられることから、来週前半にリバウンドがなければゴールドはひょっとすると08年末以来のネットロングが10万枚割れ、なんてこともあるかもしれません。


 

異常な下げ

Gold and silver fell on a free-fall ride on a Friday...
まさにそんな感じでしょうか。暴落です。

シルバーは一時30ドル割れまで急落、ゴールドも安値では1630ドル付近まで下げ、クローズではやや切り返したものの1658ドル付近。最高値更新した水準からゴールドは最大およそ15%下げたことになります。
きっかけはCMEのマージン引き上げ、ともいわれていますがファンドの売りが加速したことがやはり最大の要因でしょう。COMEXの12月は推定出来高が34万枚とO/I30万枚しかないのに1回転以上ポジションが動いたことになりますが、新規で売っている部分もあるでしょうが、それ以上に投げが加速したことで市場がパニック的な動きとなったことがこのような事態に至った上では大きいと思います。事実、ゴールドETFの残高ほとんど変化していないことがこれを示しているといえるでしょう。

金融市場全体で見れば、週末のマーケットは手がかり材料難から方向感のない動きとなったことを考えれば、この先いっそうの悲観論の高まりがなければ、株価下落等の補填のためのゴールドのポジション解消がさらに加速することは考えにくいと思います。

インドからの実需動向が鈍いなどの指摘も聞こえますが、シルバーやパラと同様に現在の水準を考えれば、その他産業分野の需要はこの価格水準では一定の動きを見せることが考えられます。
予想を超える幅の下げであることは確かですが、このような「異常な下げ」に材料があることを考えれば、その影響がさらに広範に及ぶことがないとすれば、やはり行きすぎた動きはその後の調整の幅を大きくするだけだと考えます。
週明けのマーケット全体の動きを注視する必要はあるでしょうが、ボラティリティが大きいなかでテクニカルリバウンドでの一定の戻りも期待しつつ、ゴールドはこの水準ではロングを積み増すべき局面だと考えています。

2011年9月23日金曜日

Gold plummets as investors scramble for cash



ゴールド、急落です。NY市場は前日のFOMCの結果を受けた失望感から売りが殺到し、リスク資産は総崩れ。株価急落をきっかけにコモディティ市場でもキャッシュ化を急ぐ動きが加速し、ゴールドは中盤には1730ドル割れまでありました。シルバーはCOMEXベースだと9.6%下落…。パラジウムも大きく下げています。
Fedが奇跡を起こすかを期待した動きがあっただけに、これが裏切られたと見る動きが強まったことが大きく影響していると考えられますが、こうなると本当に再び世界同時株安なんていう事態も頭をよぎりますね。
流動性どうこうの問題ではなくなってくるようだと調整が長期化する可能性が高まるだけに今後1、2週間程度のマーケットの動向を注視したいです。

ゴールドに限れば、昨日のNY市場の動きを見ても他貴金属銘柄と比べても底堅さを示しており、ヒストリカルに見てもCOMEXは大きくロングが積み上がっていた訳ではなく、現在の水準から大きく下げるようなことはないと考えています。ポイントとなりそうなのは、ETF市場でのポジション動向ですが、昨日時点ではSPDRも残高減ってませんでしたね。
明けて23日のアジア市場では、国内は祝日休場ですが、大きく下げたことから押し目を買われて現在1750ドル付近まで回復。テクニカルに見てもこのあたりが短期的なサポートラインであることもありますが、やはり実需絡みの買いなどもこの付近では旺盛のようです。引き続き1750ドルを下回るレベルは押し目買いの好機だと見ています。パラの600ドル台も実需家が飛びつきそうなレベルですけど、どうなるでしょうか。

リーマンショックの際にはUSD/JPYのフォワードは1yearが250ポイント以上のディスカウントになるなどドルの資金需要が急速に高まりました。「パニックが起こると、常にドルが買われる」状況はあらかじめ念頭に置く必要があるでしょう。
TOCOMについても、今後本格的にリスク回避の動きが加速すればスプレッドに大きな変化が起こる(つまりコンタンゴの縮小、バックワーデーションへの移行)かもしれないだけに、そういったポジションを取っている場合には注意が必要となるでしょう。

2011年9月22日木曜日

Gold dips as Fed 'twists'

ゴールド、反落し1780ドル付近まで下落。FOMC待ちでフロアトレード、それ以前のアジア、ロンドンと比較的静かな動きが続きましたが、クローズ後に公表された注目のFOMC声明で追加緩和が実施されたなかったことへの失望感から株価が下げたことなどがきっかけとなり、再び市場のリスク指向の流れが弱まったことから売りが出ています。
といっても下げ幅は限定的で、これをきっかけに短期的に基調が大きく崩れるようなことはないように思われます。

FOMC声明は保有国債の一部を期間が長めの国債に乗り換える方針を表明。所謂、オペレーションツイスト実施を表明しています。-「委員会は2012年6月末までに、残存期間6年から30年の4000億ドルの米財務省証券を購入し、同時に残存期間3年以下の財務省証券を同額売る意向だ」

ただ、、QE3では無かったのでドルに大きな悪影響を与えるには至っておらず、その後のマーケットでは安全資産との位置付け(消去法的な色彩も強そうですが)ドルは買われています。
景気に激しい下ぶれリスクがあることを認識しつつ、今回の措置により、「長期金利に低下圧力がかかり、広範囲な金融の状況がより緩和的になるのを助けることになる」というFOMCの政策自体は今のところ奏効しているように思われますが、市場に安心感が広がるには至っていない点を考えると、やはりゴールドもまだ買いでしょう。

繰り返し指摘しているように、この後も大きく下押す場面があれば積極的に拾っていくべき局面となると考えます。

TOCOMも今日は静かなままでしょうか。
欧州金融機関の長期資金調達コスト上昇しているような記事が出ていますが、海外市場もそうですが、まだこの程度のレベルではこれを材料に大きくポジションが動くなんてこともなさそうですしね。

2011年9月21日水曜日

Gold rebounded ahead of FOMC

ゴールド、NY市場は反発し再び1800ドル回復です。
国際通貨基金IMFが世界経済の成長予想を下方修正したことで米国債市場が3日続伸となったように引き続き質への逃避、といった動きが市場で支配的となるなかでこの日はゴールドも買われました。またFOMC声明を控え、さらなる追加緩和を期待するムードが高まったことが買い材料となったと指摘する向きもあるようです。ゴールドETFもSPDRは1トンくらい増えてましたね。
S&Pが前日、イタリアの格付けを引き下げましたが、これにより欧州の財政危機で域内諸国の借り入れコストが上昇するとの懸念がまた強まっておりますが、こうなると沸き上がるのがイタリアの金準備売却があるのかどうかという議論。本当に売ると決まれば、その方法如何に依りますが市中売却となればインパクトのある材料となりますがまだまだ先の話でしょう、こういうのは。あまり気にしなくていいように思います。

まずは本日のFOMCで一段の刺激策を発表するかどうかが注目材料であり、これ次第で大きく振れる可能性がある点に注意しつつのポジション繰りを進めたいところですね。
しかし追加緩和決定すると思惑通り上昇スピード加速となるのでしょうか。そうならない気がするんですが…。

【LBMA Delegates See Gold Above $2,000/Oz by November 2012】
取り上げるのもどうかと思うのですが、先に開催されたLBMAカンファレンスでの次回会合(12年11月)時点までにそれぞれのメタル価格がどうなっているかという投票の結果。
市場参加者530人の投票のアベレージでは、ゴールドは2000ドルアッパーまで上がるという結果に。
2回の結果は月曜の朝に行った結果が2075ドル、火曜の閉幕の時が2019ドルだったようです。
同様にシルバーは47ドル(閉幕時に発表された結果)、プラチナは同2163ドルとなっています。
基本的には皆、強気と見ているということのようです。

【Russia Increased Gold Holdings to 27.2 Million Ounces in August】
タイトルの通りですが、ロシア中銀の保有金準備は8月時点で27.2百万オンスと前月(27百万)からまたまた増えたそうです。
繰り返し指摘しているようにオフィシャルセクターは引き続きバイヤーサイドです。高値でもやっぱり買ってきます。

2011年9月20日火曜日

基本的にはポジティブ、さて今日はどちらに

ゴールド1800ドル手前で推移。アジア、ロンドンと底堅い動きとなりましたが、NY市場はどうなるでしょうか。ユーロの下げに一服感が広がるなか、ドル高基調に歯止めが掛かれば大きく売られる展開は想定しづらくなると思います。引き続き欧州そして米国の債務懸念が燻り続ける状況を見れば、ベースとなるセンチメントはゴールドにとってポジティブであると考えられますが、現在のボラティリティを鑑みれば、今後どんなニュースが飛び出すかによって上下どちらに大きく振れるかは先行き不透明であるといわざるを得ないでしょう。
個人的には1750ドルを割るレベルまで下げる場面があれば、間違いなく買いだと見ておりますが。


【HKMEx to introduce yuan denominated gold, silver futures】
一般にはまだまだ馴染みが薄いかもしれないですが、香港のゴールド先物マーケット(HKMEx)で新たに人民元建てのゴールド、シルバー先物の上場が計画されているらしいです。確かプラチナ、パラジウムも年内上場を計画していたと思いますが、アクティブですね。
中国でコモディティの先物市場の規模が過去2年間に約2倍に急拡大していることや目下の貴金属市場への関心の高まりを受けて、といったところでしょうが、中国のゴールド業者の多さを考えるとハマれば大当たりしそうな気がするんですけど、どうなるでしょうか。
ちなみにこの市場で上場されているのゴールド、取引単位は32tozつまりキロ建て(グレードが0.995なので32.15074oz)。レギュレーションやら諸々の制度をよく見たことがないんですが、今のレベルじゃなかなか難しいですがマーケットのリクイディティが上がればTOCOMゴールドとのアービトラージなんてのも出来るんじゃないでしょうか。
本気でデリバリーするにしても、グッドデリバリーのリスト見たら田中や石福、松田etc...国内ブランドやらValcambiやらありましたし(笑)

ちなみに、Product Informationにもご丁寧に

"Trading hours for the HKMEx gold contract will extend from 0800 HKT to 2300 HKT, opening with TOCOM in Japan and encompassing the London Bullion Market Association AM Fixing, the opening of COMEX, and the LBMA PM Fixing. The HKMEx opening auction will run from 0730 to 0800"

って書いてありました。

難しい局面

ゴールド、再び1800ドル割れ。足許1780ドル付近で推移と値固め出来ずに反落しています。
NY市場では再びリスク許容度の低下が指摘される展開となり、株安のなかコモディティも幅広く売られています。カッパーは今年の最安値を更新する場面があるなど引き続きファンドからと見られる売りが続きました。
欧州債務懸念でこれまで買われていたゴールドですが、この日は売られました。こうなると判断が難しくなりますが、ファンドのロング解消が続くようだと数週間といったタームでは暫く上値が重くなる可能性は念頭に置く必要があるかもしれません。ただ、基本的にファンダメンタルズからは買われやすい状態が続いていることは間違いないと思われるので、やはり押し目は買い、というスタンスは維持でしょう。
引き続き、どのタイミングでゴールドETF市場に向かう資金の流れが再開するかに注目すべきタイミングだと思います。


【Platinum, Palladium ETP Demand Sustainable】
LBMAカンファレンスのニュースがいろいろと出ていますが、大きく見れば基本的にマーケットはブルで、ゴールドは年内に2000ドル超え、シルバーも50ドルをもう一度見る場面があるかもしれない、みたいな内容ばかりで、長期的にも来年も強い相場が続くだろうといったものばかりですね。
まぁ何というか無難(笑)

というわけで少し違うものということで、週末に出ていたNorilsk NickelのMarketing directorのコメントをご紹介。
ETFを介したPGM市場への投資需要は今後も継続するだろうと見ているようです。

"Earlier this year, when prices were volatile, there weren't great outflows, which is encouraging. And so while PGMs [platinum group metals] have not had a long history in ETPs, I'd like to think the behaviour of the investor is pretty similar to those in gold."

"There is also very strong price growth potential as, unlike gold, PGMs have a nearby floor at the cost of production,"
"This floor will increase over time, and we expect that is going to attract increasing investor demand."

だそうです。普段あまり注意して見てませんでしたが、年初来だと市場規模が拡大しているんですね。

で、そういった見方な上で今後のプラチナとパラジウムの価格差についてはさらに縮小傾向が続くだろうと見ているとも指摘しています。その主だった理由はロシアの国家在庫の放出が減少していることだそう。
この話、上記のLBMAカンファレンス等で議題に上がった時の参加者の反応を見ても意外なほどに関心が高いことが伺えるのですが、そのうち時間があるときに詳述使用かと思いますが、やっぱり残り少ないみたいですね。個人的にもプラチナ:パラジウムのレシオはさらに縮小するだろうと見ています。



2011年9月19日月曜日

値固め局面

ゴールド、19日のアジア市場でも買われています。東京は祝日休場ですが、先週末の欧州財相会議の結果から、失望感が広がったとの見方が強いことからユーロが売られていることが一因。また結局上昇して帰ってきたことから再びフィジカル系も買っている模様です。とりあえず、この流れが今日は続きそうな予感、1800ドル台前半で再び値固め出来るかを試すことになりそうです。
再三繰り返し指摘しているように、基本的なマクロファンダメンタルズの改善が見られない以上、資金逃避的にゴールド市場に資金が向かう可能性はこの後も高いと考えています。前週時点のCFTC建玉明細からも分かるように、高値掴みのファンドのロングもだいぶアク抜けした様子であり、再び悲観的ムードが市場を覆うような展開となれば1900ドル超えに向けた機運が高まる可能性は高いと考えています。ボラティリティはこの先徐々に低下に向かうと思われますが、下押す局面ではタイミングを見極めつつ、やはり多少の買い下がり覚悟で押し目は拾うべき局面が続くでしょう。


【Barclays to Open London Precious Metals Vault 】
週末にBarclaysが来夏、ロンドンに新たに貴金属のボルトをオープンする見通しという記事が出ていました。高まる投資家需要に応えるため、だそうです。一般の投資家の方々には馴染みが薄いかもしれないですが、やっぱりすごいことだと思います。
ロンドンではHSBC、JP Morgan等がこの手のビジネスを主に行っていますが、新たに参入するほどの需要があるっていうことでしょうから。LBMAの月間の取引状況を下記掲載しましたが、やはりこれを見ても数年前に比べれば取引量が年々大きく伸びていることが分かります。



あ、そういえば先週末からカナダのMontrealでLBMAのカンファレンス開催されてるんですね。例のごとくカクテルレセプションには多くの人が出席しているのに、翌日の会議にはその半分とかそれ以下くらいしか来てない、というような状況なのでしょうきっと…。
毎年最後に出席者全員に今後の相場見通しを聞いてそれがロイター等でニュースになったりしていますが、アレ実際のところみんなかなり適当に、グダグダな空気のなかでやってるんですよ。



【GFMS' Newman: Silver May Move Toward $50 Yet In 2011】
GFMSのResearch DirectorであるPhilip Newman氏の今後のゴールド、シルバーの見通しを示してましたのでご紹介。同氏には会ったことないんですが、Executive ChairmanのPhilip Klapwijk氏やCEOのPaul Walker氏以外のコメントって珍しいですね。

“We think gold is likely, before the end of the year, to reach the $2,000 level.”
“That will see silver move higher, perhaps toward the $50 mark.”

Silver may yet move toward $50 an ounce this year as investors continue to seek it and gold as safe havens, with industrial demand for silver also likely to remain constructive.

だそうです。さすがに50ドルは強気ですが、こういうマーケットだと最早"言ったもん勝ち"ですしね(笑)

2011年9月17日土曜日

ゴールドETFの残高推移

ゴールドETFの残高変動をまとめました。
この他にも何種類か上場されているものもありますが、先ほども指摘したように全体観として月間ベースで見れば流出超の状況が続いており、COMEXのファンド勢のロング減少と合わせこれら市場に向かう資金の流れが回復するかどうかが本格的なゴールドマーケットへの投資家の関心が高まっているかどうかを判断する材料となりそうです。過去の動きを見てもプライスが大きく跳ねるタイミングではやはり月間ベースで見ると残高は大きく増えているんですよね。

国内ではゴールドETFはSPDRやETF Securitiesのものなどに投資可能ですが、あまり盛り上がっていないようですね。以前、投信のパフォーマンスがもっとも良いのがゴールドの投信だとご紹介しましたが、昨年全ETFでもっとも良いパフォーマンスを示したのは確かパラジウムETFでした。株価が頭打ちのなかで長期的な投資対象としてもっと国内でもこういった商品の関心が高まれば良いのに、と思えてなりません。

CFTC CoTR as of 13-Sec11

ゴールド、再び上昇し1800ドルを回復。NY市場で株価は5連騰となりましたが、欧州財務相会合で明るい材料が出なかったことなどを背景に序盤から買われ、終盤も確りといった展開。この日は債券市場も堅調だったように引き続きリスク許容度が本格的な回復基調に至っていないということがサポート要因になっています。
やはり引き続き押し目は買い、ということでしょう。ゴールドETFが再び残高を大きく伸ばすような動きに移れば本格的に上昇基調を強める可能性は高いと考えていますが、まだその兆候がないことからも来週も見通しは不透明感が強いですが、タイミングを見極めつつ、大きく下押す場面を確実に拾いつつ10-20ドル程度の値幅をこまめに回転していけるような展開は続くと考えています。


【CFTC CoTR as of 13-Sec11】
さてCoTRですが、ゴールドのネットロングまた減りました。先物のみで前週比8%減、オプションコンバインドでも約6%の減少。マーケットが高値更新に向けた動きから一転して調整色を強めただけに、投げが結構あったことが伺えます。マネージドマネーのロング1万枚超減ってましたし。
また、プラチナ、パラジウムも同じ様な調子で、相場下落でロング解消からネットロングが縮小しています。
今週後半もさらに大きく下げる場面があっただけに週明けに大きくマーケットが上昇する展開とならない限り、来週もさらにロングは減ってる可能性高そうですね。

今週はいつもと少し違うフォームで載せてみます。
作成してるレポートそのまま載せたほうが分かりやすいですかね・・・。

 


2011年9月16日金曜日

往って来い

ゴールド、アジア時間はやや売りが目立ったものの、ロンドン市場では少し買われて現在1780ドル付近で推移。往って来いといったところでしょうか。フィジカル系は売り買い交錯でしたが、株高などを受けその他投資家は売っていた模様で、一時は1760ドル割れを試すかといったところまで下げました。
今夜のNY市場で株価5連騰なら1750ドル割れもあり得るかもしれない点は念頭に置く必要がありそうですが、やはり基本的にはまだ押し目は買いでしょう。Exit Planをきちんと用意しつつ、大きく下押す場面では押し目を拾うべき局面だと見ています。
TOCOMも特に大きな動きはなかったですね。しかし、最近見てても売買上位10社ってほとんど同じネームしか出て来ませんね。商社の名前が出てこないことで特に面白みのない状況だということは分かると思いますが。

【米国のPGM輸入】
ゴールドが軟調な反面、パラジウムは少し買われています。売られすぎの反動の域を出ていないことから特に指摘するほどでもありませんが、何か材料はないかと見ていたところ、米国のパラジウム輸入量は前年比で見てもそこそこ堅調なようです。
ETFのボルトはスイスとロンドンですから、やはり実需メインと考えられますが、実は自動車触媒向けのPGM供給はメーカーごとに様々であり、米国メーカーの輸入がどのようになっているのか、(スポンジメインに未加工品を工場で加工しているのか、それとも製品輸入なのか等)はよく知りませんが、いずれにしても同国の需要が大きく落ち込んでいるようなことはないことが分かります。

再び1800ドル割れ

ゴールドは下落しおよそ3週間ぶりに1800ドル割れ。NY市場ではスポットベースで一時1780ドル付近まで下げ、直近安値割れからの一段レンジを下げるような動きにつながるかと思いましたが、流石にこの水準では買い支えられています。ECBがドル資金供給を発表したことでユーロ圏諸国のデフォルトリスクの後退するだろうという、見方が下落の要因となったよう。ただ、当面の応急処置的な意味合いが強そうなこれら措置をどう評価するのか、本当に事態が大きく好転するのかどうかは引き続き市場全体の反応を注視せねばならないでしょう。
ちなみに、やや軟調な動きが続く今週のマーケットですが、ゴールドETF市場の資金動向ではiSharesなど米系のファンドにこそ大きな動きはないですが、欧州系のZKBやETF Secなどは前週に続き資金流出が見られるようです。(月次で出ていたCredit SuisseのETFは8月末時点で前月比6.3%増と増えてましたが)
いずれにしても足許で見られるリスク許容度改善の動きが本格化するかどうか、まずは週末にかけての今日の欧州市場の動向を見極めたい局面です。


昨日もコメントしたGFMSの「Gold Survey 2011 Update1」、プレスリリースやら出てましたのでポイントだけご紹介。まぁ言わずもがな直接的にこれを材料にプライスが動くことはないですが。

・金価格見通し-年末を前に2000ドルに達する可能性も (予想通りの内容でした)
・鉱山供給-過去最高レベルに達する見通し
・公的部門(中央銀行)の金買い-ネットベースで336トンに達する見通し
・投資需要の回復-アジア地域のインフレ懸念、西側諸国の債務懸念で需要回復。通年見通しは前年比1%増。
・宝飾需要-Buy and holdの姿勢(スクラップの大量供給は見送られている)

Reuters InsiderにPhilipが出演してるのがあったのでご参考まで。
http://insider.thomsonreuters.com/link.html?cn=uidTWASIA&cid=262716&shareToken=Mzo4MjVkNTFkZi02OTI3LTQ5MmUtYTQ3ZS04MDU5NzIwNzE2YWY%3D&start=0&end=261

2011年9月15日木曜日

材料待ちの展開

ゴールド、1800ドル前半で底堅いものの動きがなくなってきました。引き続き欧州債務懸念がマーケット全体に重くのしかかっており、積極的にリスクをとるような動きもない半面、同問題が具体的に進展を見せているわけでもないことから質への逃避の動きも限定的で市場全体で見てもやや方向感がなくなっているように思われます。
引き続き押し目は買われる展開は続くと思いますが、月内に再び高値更新に向け機運を強めるような展開とはならないかもしれませんね。引き続き中期タームでは強気相場継続との見方は変わりませんが。
TOCOMも今日は静かですね。今のところ特に目立った動きはなし。早起きのロンドン勢が参加し始める引け間際に海外市場が大きく動くのを期待したいところですが、なければ引き続き海外市場の写真相場の様相のままでしょう。


今日はGFMSの「Gold Survey 2011 update1」の発表がこの後あります。
見通しに関してはまぁ強気でしょう、きっと(笑)
金融市場の状況次第で年内2000ドルを超える場面があるかも知れない、といった内容でしょうか。
高値でも中国・アジアの金需要が堅調なこと、スクラップ供給が増えないこと等々を指摘してくるのかな、と考えています。
ちなみにプレゼン開催地って今までロンドンと香港なんですね。最近はほとんどノーケアだったもので香港?って思ってしまったのですが、これも時代でしょうか。

2011年9月14日水曜日

欧州で売られる、今週の流れ

ゴールド、底堅いというか上値が重いというべきかロンドン勢が出てきてから昨日と同じ展開でいきなり売り込まれて20ドル近く下げています。ただ今1822ドル付近、アジアでは1800ドル付近では買われるという姿勢がはっきりしており、大きく崩れなければこの水準付近で押し目を拾えば現在のボラティリティを考えると日中だけでも10ドル幅で抜けそうなマーケットが続いていますね。
引き続き欧州債務不安という材料が大きくのしかかっており、ゴールド市場もこれをどうこなすかが注目されるわけですが、他アセットクラスのロスをカバーするためのポジションアンワインドのような動きは一定以上進んだと評価すれば、株価の一段の下落やユーロ圏国債のさらなる利回り上昇、外為市場でのユーロ下落の加速など、悲観論の高まりを示す動きがこれまで以上に強まらない限り、やはり一段の水準引き下げは考えづらいところでしょう。

それにしてもパラジウムが弱いですね。自動車産業の見通しが不透明感を強めていることなどが指摘されていますが、中長期タームでみれば絶対にプラチナよりも買われていい銘柄だと思うのですが。
ETF市場を経由した資金還流がどのタイミングで起きるかを見るのが一つの目安となりそうですね。



またBloombergに Mr. Richard O'Brien (ニューモントマイニング社CEO)が出てました。
中国の市場についての彼の評価というかコメント等々有りましたのでご参考まで。

2011年9月12日月曜日

お知らせ

ゴールド、また下げています。アジア株軟調、ユーロ続落のなかでロンドン勢が出て来た頃から下げ幅拡大し前週末比で30ドル安くらいでしょうか。リスク回避の動きで売られるようだとまた1800ドル割れを試すかもしれません。ただ、そうなっても基本的な「押し目は買い」のスタンスは維持でしょう、まだまだ。


恥ずかしながら先週末から本格的に体調を崩しておりまして、明日、ひょっとしたら明後日まで更新を控えさせて頂きます。
休んでいるうちにユーロ円の100円割れなどなかなかイメージしづらいようなことが起きるかも知れないですね。

よろしくお願いいたします。

2011年9月10日土曜日

Newmont CEO Says Gold Could Reach $2000 in Next 6 Months

週末のBloombergにNewmont Mining社のCEO、Richard O'Brieng氏が出てました。
オバマ大統領の雇用政策についてとゴールド相場の見通し。
ゴールドは向こう6ヶ月に2000ドルまで上昇。通貨的側面からの買いが集まるだろうということです。

CFTC CoTR 6-Sep11

ゴールド、底堅い動きです。為替相場のドル高基調は続きましたが、NY市場では株価続落のなかT-Note利回りが再び過去最低を記録するなど資金逃避的な動きが強まるなかで、この日はゴールドのポジションを積極的に解消する動きは見られませんでした。
一時1870ドル付近まで上値を伸ばす場面もあり、クローズでは1860ドル付近。前日の急落の大半を埋めきっています。値動きは荒いですが、結局は高値掴みと思われたロングもホールドしてれば結局大きくは痛まなかったってことです。まぁ本当に持ち続けるには相当な覚悟が必要でしょうが。

来週の相場見通しも、欧州債務危機が材料視されている以上、ゴールドは大きく崩れることは考えづらいと思います。繰り返し指摘しているように、どのタイミングでエントリーするかがポイントであり、やはり 「押し目は買い」 というスタンスで下げ止まりのタイミングを見極めつつ、ロングを積みます局面が続くと思われます。


【CFTC CoTR as of 6-Sep11】
さて、週末公表されたCoTRです。COMEXゴールドのファンド勢のネット・ロングは前週比4%超増加
。5週ぶりに前週比プラスとなっています。相場が急反発するなかでロングポジションが増えてますね。マネージドマネーのロングは約5500枚増。ただ、先日の急落などもあり来週はまたショートが増えていそうな気もしますが…。
ゴールド同様にその他メタルもポジション繰りはほとんど同じような動きだったようです。

ちなみにオプションコンバインドだと取組高は再び100万枚を上回っています。相場が上がり始めるとやはりコールオプションのインタレストが高まるということでしょうか。

今週も前週同様にずらっと数字を掲載してみます。

 


2011年9月9日金曜日

ドル高基調で下落

ドル高基調が強まるなかでゴールド、ロンドン市場で急落しています。一時1820ドル半ばまで下げ、足許やや切り返したものの1843ドル付近。高値から40ドル近く下げました。
オバマ大統領の雇用政策スピーチ後の米国株価は先物は下落していますが、これまでよりも「ドルが買われる」展開が明白となるなかでゴールド市場に再び資金の流れは向くでしょうか。大きく崩れる可能性は低いとの見方は変わりませんが、再び最高値更新を試す動きは一旦は小休止となるかもしれません。


【雑観】
国内でのゴールド投資、という点に関して先物市場はもとより、個人的にもっと日の目を見ていいと思うのが投資信託やETFへの投資。過去6ヶ月の国内投資信託の全商品でもっともパフォーマンスが良いのは「ジャパンゴールドファンド」だそうです。
TOCOMのゴールド市場使ってるんですね、このファンド。騰落率25%超とナイスなパフォーマンスを叩き出しているにも関わらず純資産が15億円弱、前年比でマイナスってどういうことなんでしょうか。先物市場への直接投資で2倍、3倍のリターンを狙うのも一つですが、こういう市場へ多様な投資家が資産ポートフォリオ分散の一環として振り分ければ良いのに、と思えてなりません。

何の義理もありませんが(笑)
ご参考まで
ジャパンゴールドファンド:http://www.daiwa.jp/products/fund/jan_gold/index.html

底堅い動き

ゴールド、底堅い動きが続いています。NY市場ではバーナンキ議長講演やオバマ大統領スピーチなどのイベントをこなしながら徐々に上値を伸ばしクローズ前には1870ドル台に乗せ前日の急落をすべて帳消しにするなど、相変わらずボラティリティの大きな動きが続いています。為替相場でのユーロ安加速などがサポート要因となっている面も大きいようですが、やはり基本的なファンダメンタルズに大きな改善が見られないうちは強気の流れが続くと見るべきでしょう。
明けて9日のアジア市場はオバマスピーチによる米国での雇用市場改善への期待感などからアジア株が総じて確りとなっていることなどや、前日の急落局面で押し目を拾った向きによる利益確定の動きがあったことから売り優勢で1860ドル台前半まで押していますが、積極的に売り進むような動きは見られていません。
TOCOMも今日は流石に静かなよう。早起きの欧州勢が動き出すPM2時以降にまた大きく振れるのかを待つような展開です。

今週に入ってからのTOCOMのゴールドとプラチナ先限の価格差の推移をまとめてみました。
こうして見ると、やはりエントリーのタイミングが重要だということが分かります。
しばらく100円以上プラチナ価格がゴールドを上回るような価格差が開かないかもしれないですね。

2011年9月8日木曜日

異常な下げの後は…

いやーしかし、荒っぽい値動きですゴールド。昨日の朝の時点でもう少し下げるかも、と指摘した後にテクニカル売りを巻き込んで下落スピードを速めると、アジア市場から始まった売りの流れはロンドン市場でも止むことなくそのままNY市場まで続きました。同市場オープンでは瞬間的に1700ドル台を見る場面もあり、このまま前回安値を割り込んで本格的な調整局面入りする可能性もあるかと一瞬不安がよぎりましたが、それは回避して小幅ながら切り返してNYクローズを迎えると、明けて8日のアジア市場では予想通り押し目を買われる展開。早々に1830ドル台を回復すると、その後も戻りを売る向きは少なく逆にジリジリと下値を切り上げ、NY市場ではもう1855ドルまで切り返しています。
果たしてこのまま昨日の下げがなかったことにするのでしょうか。ダブルトップ形成から下げて、ダブルボトム形成から跳ね上げられたとすれば、もう一度高値更新を目指して1900ドル近くまでは早期に上昇も、なんてことも頭をよぎりますが。今週の米新規失業保険申請者数はまた増えてましたが、株安となればゴールドはいっそう強含みで推移することも考えられるだけにこの後の展開、注目となりそうです。
タイミングの見極めが大きなポイントとなりますが、まだ押し目は買い、の展開が続いていることだけは間違いないように思います。


そういえばまたUBSのEdelがゴールドの価格見通しを引き上げてました。

“Economic growth expectations globally are declining, high debt burdens in Europe will continue to hamper growth, and the risk of a U.S. recession is rising. All of these factors are individually positive for gold. Taken together, they are a potentially explosive cocktail.”

とのことです。2012年のゴールド相場見通しは平均で2075ドル/オンスとこれまでの1380ドルから50%と大きく引き上げられています。
ちなみに今年これまでの平均はロンドンフィキシングだとAM1514ドル、PM1512ドル程度。とても強気の見通しだということがわかります。

2011年9月7日水曜日

下げても基調は大きく変わらず

ゴールド最高値更新後に急反落。NY市場中盤以降は売りが加速し1875ドルレベルまで水準を下げています。
明けて7日のアジア市場でも積極的な買いは出ず、小幅な値動きとなっています。
引き続き欧州では債務懸念が影を落とすなかでリスク回避の動きが継続、ギリシャ国債の利回りが再び過去最高を更新するなど動きが広がるなかで、これをサポートに史上最高値を更新したゴールドですが、スイスフランの対ユーロ相場での上限設定の報を受け、NY市場では同ポジションを巻き戻す動きが加速。さらに追い打ちをかけるように株価下落により投機的なポジションのアンワインドが昨日のゴールドの下げの要因と見られています。
一旦は再び史上最高値を更新したことでこれで達成感からポジション解消が続くかどうか、まずはそれを見極める必要がありそうです。ただ、基本的なセンチメントが変わらない以上は一時的にリスク許容度の低下や他ポジションとの調整からロング解消の動きが続く可能性はあるものの、大きく基調が変わることは考えにくいでしょう。
やはり押し目は買い、であると思います。大きく下げた後は買い下がり覚悟でロングを積む局面ではないでしょうか。

TOCOMはゴールドは寄付き直後こそ少し買い気が見られましたが、その後は海外市場が小動きのため目立った動きなく静か。出来高も低調です。以前に指摘したように日中取引よりも夜間取引のほうが出来高が多いという状況が続きそうですね。


南アの鉱山会議所(Chamber of Mine ってこう訳していいのでしょうか…)が発表した11年Q2の同国ゴールド産出量は前期比6.4%増の47.56トン。前年同期比では1.8%減とのことですが、前年比マイナスの幅も小さくなってきましたし、そろそろこのあたりで底打ちでしょうか。

2011年9月6日火曜日

TOCOMも最高値更新

やはり強いゴールド、スポットベースでも一時1920ドルでトレードされ最高値更新です。
欧州市場の財政問題等を懸念する動きに続き、アジア市場で株価が軟調となったことから午後に入り買いの勢いが加速。COMEXがショートカバーとみられる動きから大きく跳ねる形で1910ドルまで上値を伸ばした後は、小口の買いや引き続きアジアからのフィジカル絡みの買いが支える形でロンドン市場オープンではついに1920ドルまで上昇し、瞬間ながら史上最高値を更新しました。
TOCOMも午前中は静かでしたが、海外市場の動きに合わせて上昇し、8月下旬に記録した高値を抜きこちらも上場来最高値を更新。4749円まで上昇する場面がありました。ミニ金は個人投資家からの買いなのでしょうか、やや買い気が強くなり期先のコンタンゴが拡大したりしていますね。
商社等の当業者はあまりポジション持ってないみたいですが、現在のゴールド(標準)のSCOでガッチガチに動かないスプレッドを考えると、実際に受渡をしないぶんだけでも多少ポジション振ったほうが運用うまくいくように思うんですが何でやらないのか不思議です。

SNBがスイス・フランの対ユーロ相場に上限を設定すると発表した直後、瞬間的に暴落し30ドル超下げたものの、直ぐに切り返して1900ドルを回復したところを見ると、これを再び休場明けのNY市場が材料視しなければ、やはり最高値更新からの上値追いは必至と思われます。
市況について、"買うしか選択肢がないのが現状"と話すトレーダーもいましたが、一度は2000ドルの節目を見るのかな、という気がしてきました。

ゴールド、あっさり1900ドル乗せ

ゴールド、強いですね。前週末に来週は再び1900ドル超えを試す可能性高いんじゃないか、と書いてましたが、週初めから同水準超えてしまいました。レーバーデーホリデーで米国市場が休場となり参加者が限られるなかでもロンドン市場では引き続き買われています。
目下の材料は欧州債務問題、ギリシャ国債のスプレッドが過去最高水準に達するなど再び懸念が広がるなかで、この動きがイタリア等周辺諸国にさらに波及、為替相場でのユーロ安などの動きが強まるなかでゴールド市場へ資金の流れが向いています。スポット相場の昨日の高値は1902.5ドルあたり、明けて6日のアジアンマーケットでも1900ドル付近での推移が続いています。

欧米市場の前週末からの反応を見る限り、早晩市場最高値更新を試すのは必至の様相です。
SGEは9日からマージンが引き上げを発表したことで、これによる調整の可能性は一応念頭に置く必要があるでしょうが、大きく基調が変わる可能性は現時点では考えづらいでしょう。引き続き下押す局面があればタイミングの見極めが重要ですが、拾っていくべきではないでしょうか。

TOCOMは今日も静かなマーケットでしょうか。やはり海外市場が取引時間中に大きく動かないと写真相場の展開になってしまいます。ゴールド:プラチナのストラドル(ゴールド売り、プラチナ買い)は短期的にゴールドがさらに大きく跳ねる気配があるだけにエントリーのタイミングが難しそうですね。ある程度のタームでポジションをホールドしておくつもりならば、ゴールド価格がプラチナを上回るレベルでポジション取れば最終的には利食い出来そうな気がしますが。


それから需給関係のニュースとしては、Freeport McMoRan社が操業するGrasberg鉱山が15日からスト入りするとの見通しを労組が示しています。ただ、カッパーはこの動きを今後材料視する可能性はあるものの、足許のゴールドの上昇にこれが拍車をかけるような影響を及ぼすことはないように思われます。

2011年9月5日月曜日

様子見ムードも地合いは強い

明けて5日のアジア市場、ゴールドはとりあえず高値圏は維持で推移です。1880ドルを下回る場面も見られていますが、米国市場休場のなか積極的な取引は見られません。TOCOMも特に大きな動きはないようですが、プラチナ価格をゴールドが上回っているだけに、再びこの水準からゴールド売り、プラチナ買いのいわゆるストラドル(懐かしいですね)を仕掛ける個人投資家の動きが活発化するかに注目でしょうか。
COMEXがないとやはり中国やフィジカル系の動向がマーケットを主導することになります。となると高値圏ではやはり彼らは一旦利食いを先行させるといった構図。もう少し下押す場面があるかもしれません。
ただ、これまで指摘してきているように、市場全体で見れば弱材料にまだまだ敏感に反応するマーケットです。この後発表される小売売上高が欧州債務不安を喚起するかどうかは不明ですが、リスク許容の姿勢が明確となるようなセンチメントの好転が明らかとなるまでは引き続き押し目は買い、のスタンスが賢明でしょうきっと。

ゴールド/シルバーのレシオのトレードに関して金融機関各社から最近色々な見通しが出てます。横並びの金相場の見通しとは一線を画す形で両方の見通しのようです。
シルバーについては業界内では鉱山関係が45ドルアッパーのレベルで売ってくるという噂がありますが、向こう数週間のこの両者の推移については引き続き注目して見てみたいところです。

2011年9月3日土曜日

Gold may reach $2000 in 6 month

Soc GenのアナリストがBloombergでゴールドの見通しを話してました。
一回大きく調整したものの、やはり基本的な見通しは変わらず強気維持です。
指摘する材料も既出のもので内容で新鮮味には欠けますが、ご参考まで。



CFTC CoTR as of 30-Aug11

ゴールド、NY市場は強い流れを維持したまま終了で結局1880ドル超えまで上昇しました。序盤から買われ、COMEXがクローズした後も株価軟調の流れのなかで上値を伸ばす流れとなっており、センチメントは再び強気に傾倒している印象を受けます。
結果的にバーナンキ議長講演後はほぼ一本調子に上昇しています。横ばいの雇用統計で株価が下げるなど、やはり弱材料に市場の反応を見る限り、来週以降もさらなる追加緩和の実施を催促するような流れが続けばやはり1900ドル超えを再び試す可能性は高いと思います。ボラティリティの高さを考えれば瞬間的にタッチした1920ドルを上回る場面もひょっとしたら見られるかもしれません。何しろあと40ドルで手が届く水準なだけに...。

CFTC CoTR as of 30-Aug11
週末公表されたCoTRによると、COMEXゴールド再びファンド勢のロングは縮小しています。上値追いの後の乱高下があったためロング2万枚減、ショート1万枚減とポジションは全般に大きく動いていますが、急反発の局面でも大きく買い進む動きはなかったことが分かります。マネージドマネーのポジションもロングの減少幅がショートカバーを上回ってました。ただ、昨日の急騰でまた大きくポジション増やしている可能性もあるので来週の統計ではファンドのロングはこのまま行けば増えるんじゃないでしょうか。
COMEXシルバーのポジションもほぼ同じような感じでした。

というわけで、今週は表を載せてみます。

 

2011年9月2日金曜日

ファンドの買いで50ドルアップ

ゴールド、やはり上方向に振れました。アジア市場は予想通りの小動きで終わったのですが、ロンドン勢が入ってきた直後に1830ドルのレジスタンスを抜いたことで拍車が掛かり、そのまま一気に1850ドル超えまで20ドルアップ。その後は一進一退でしたが、今度はPMフィキシングでまたまた買われてNY市場オープンでは1870ドル超えまで上昇。その後日本時間PM10:00頃には1879ドルまでさらに続伸しています。どうやらショートカバー巻き込みつつ、ファンドがアクティブに買っている模様です。
なんとも判断しづらい雇用統計の結果でしたが、この後の株式市場はどう動くでしょうか。高値を維持すれば来週は再び1900ドルトライの可能性も高いように思えてきました。

TOCOMのゴールドはやはり今日も特筆すべき点はなかったですが、若干ですがパラに割高感があったので、どこの商社も売ってました。そんなに大きなサイズじゃないですが。
しかし、清算の問題等あるのは分かりますがやはりロンドンオープンにトレード出来ないのはもったいないですね。
以前TOCOMがPM5:30間での取引時間の頃、ロンドンオープンまで何もやることなかったりして、
「それなら午後から来て働けばいいんじゃないの?(笑)」
とシンガポールや香港などアジアのトレーダーたちにからかわれたりしましたが、やっぱりこの時間いろいろ動きます。個人投資家の方も参加しやすい時間帯だけに皆にメリット大きい気がするんですけどねぇ...。

US Gold, Silver coin sales in Aug. are most since Jan.

ゴールド、全然動きません。1日のNY市場は月替わりということでファンドのポジション調整などが多少はアクティブになるかと思いましたが、こちらは目立った動きなく、引き続き1820ドル台での推移が続きました。ISM Manufacturing が悪化したものの市場予想よりはマシな内容だったことから為替相場ではドルが全般に買われましたが、一方で株価は金融株を筆頭に下落。コモディティマーケットを見ても原油が上昇する一方、かたや製造業の停滞ムードからLMEはやや軟調となるなど全体的に見れば方向感が定まっていない印象を受ける流れとなっています。

明けて2日のアジア市場もそんな流れを引きずってか、ゴールドは本当に小動き。朝方から1825ドルを挟んで極めて狭いレンジで推移しています。TOCOMは今日も静かでしょうか。暫くは夜間取引のボリュームが日中取引を上回るなんてこともあり得そうですね。

毎月恒例の米国新車販売台数(8月)が発表されましたが、内容はほぼ市場予想通り(年率1212万台換算)でこれにPGM相場が反応することもなく、プラチナ、パラジウムも小動き。高値圏を維持できているのはやはり南アの労使交渉で2桁の賃上げ実施となる見通しなど生産コスト増をサポート要因と見ているのでしょうか。あとは例の鉱山国有化するんじゃないか、という話などもありますが。Implatsは引き続き交渉中(難航しているようですが)のようですが、来週開催されるセレモニーに合わせてAmplatsは向こう2年間の賃上げを発表する予定のようです。

毎月恒例ということでもうひとつ。
US Mintが公表している同国Eagle coinのセールス状況。8月は月中に一度販売中止の時期がありましたが、数量的にはゴールド、シルバー共に1月以来の高水準となりました。引き続きこれら分野の投資需要は力強いようです。下記グラフでもわかる通りシルバーは歴史的に見て高値圏にあるにもかかわらず買いの勢いが全然衰えないことが見て取れます。





2011年9月1日木曜日

Gold-Silver ratio may widen??

ゴールド、アジア・欧州市場は静かな動き。1820ドルを挟んで数ドルという最近のなかでは極めて小さなレンジで推移しました。引き続きアジアではフィジカル系からの買いなどもあったようですが、投資需要が活性化しなければ、やはり下支え要因とはなっても大きな上昇は見込み難いようです。
NY市場がスタートした後は jobless claims の減少などありましたがCOMEXオープンに合わせやや買われたものの1830ドルは抜けず。で、現在は1825ドル付近。

この後発表される主要経済統計の結果を見て金融市場がどちらに動くのかがポイントとなりそうですが、過度に楽観的な内容とならない限り大崩れはないと考えています。引き続き、押し目は買いというスタンスは維持でいいのではないでしょうか。
それから、TOCOMの日中トレードも予想通り静かな流れでした。ゴールドは日中取引の出来高が約2.6万枚。何もない1日だったようです。


Barclays wins Shanghai Gold Exchange membership
BarclaysがSGE (Shanghai Gold Exchange)のメンバーシップを取得したと発表されています。外資系では8社目(いずれも中国法人または支店)。その他のメンバーは Credit Suisse(Shanghai Branch) , HSBC, Standard Chartered, Bank of Nova Scotia(Guangzhou Branch), ANZ and United Overseas Bank です。
先日SHFE (先物取引所のほう)でANZがメンバーになったと発表されてましたが、ここに来て中国での動向が徐々に活発になってきているようです。

Gold-Silver Ratio May Widen As Silver Production Rises
HSBCがレポートで最近発表されたシルバーの新規鉱山供給の増加がゴールド-シルバーのレシオ拡大につながると指摘しています。(“Unlike gold and the PGMs, silver mine production has been robust, with most producers increasing output,” )
レシオは現在の44:1付近から50:1まで拡大すると見通しています。
メキシコの上半期の銀生産、188万トンでペルーの163万トンを大きく上回っています。ポイントはバイプロの生産増ではなく、銀鉱山の操業が活発だということでしょうか。
今年上半期のように投資需要に火がつけばまたシルバーの急騰もあり得る、と思いますが...。



小動き

ゴールド、1820ドル台で底堅い動きとなっています。NY市場は株価続伸、引き続き市場のリスク許容度改善の流れが続きましたが、これをきっかけに大きく売られる展開とはなっていません。ただ、"短期的には"という書き出しですが、いわゆるsafe havenの需要が後退することが見込まれる、ということからレポート等ではさらなる調整局面入りを見通す内容もちらほら散見されてきており、マーケットの見方としてもこれまでの強気一辺倒という感じではなくなってきているようです。
ちなみに月間ベースでは8月は22ヶ月ぶりの大幅高とのこと。09年11月って今回以上に上がってたんですね、もはや印象も薄れていますが。

明けて1日のアジア市場ですが、引き続きインドや東南アジアなどの押し目での買い需要は今週に入っても見られることから、おそらくこの後も小動きとなることが考えられます。朝方から1820ドル台半ばでの推移が続いています。
COMEXや金ETF市場などでファンドが積極的なポジション解消を進めなければ大きく動くことは考えにくいことからも、やはり目立った動きはタイミングとしてはロンドン市場オープン直後、もしくはNY市場入り後に起こる可能性が高くなってきているように思います。
また、TOCOMも相変わらずで、特に強調すべき材料は見当たりません。今日はこのまま海外市場の写真相場となりそうな気がします。


TOCOM月間出来高、グラフで見ると改めて8月が活況だったことが分かります。
 






ゴールドは05年末-06年前半の異常な加熱状態にあった頃を除くと、03年頃まで遡らなければこのような取引量を記録したことなかったんですね。