ゴールド、また下落。じり安で推移し、現在1654ドル付近。一時は1650ドル割れもありました。
特に決め手となるような材料はなかったですが、為替相場でしょうか。ユーロが独・仏が欧州の救済基金を4倍にすることを支持しているとの報を手がかりにロンドン市場で小幅に上昇していることなどがゴールドへのプレッシャーとなっているように思われます。アジア市場は引き続き現物絡みの需要もあるようでした。ベトナム・ドン下落で同国の金需要がさらに強まるのではないか、といった見方もまた出て来ているようです。
日替り材料で、強弱材料どちらに付くか不安定な状況が続いていますが、やはりリスク許容姿勢が後退する局面では売りが出やすいのは確かなようです。基調が大きく崩れることが想定づらい以上、シナリオ的には大きく下押す局面があれば好機到来と考えられますが、果たしてこの後のNY市場ではどうなるでしょうか。
【BHP Billition Quarterly Production report 】
さて、たまには鉱山会社の生産動向にも触れてみます。
世界最大の鉱山会社、御存知BHPビリトンです。今日11年7-9月のプロダクションレポートを発表してました。
それによると、鉄鉱石生産量は過去最高を記録。アジアの鉄鋼メーカーからの需要に加え、保有するオーストラリア国内鉱山の拡張が寄与したとのことです。
一方、メタルは軒並み減産、ベースメタルはカッパーは前年同期比24%減のほか、鉛・亜鉛も同20%以上のマイナスと大きく落ち込みました。
また、プレシャスメタルもカッパー同様にEscondida鉱山の減産がもろに影響し、こちらも前年比ベースでは大きく減少しています。ゴールドは3万9439オンスで同20%減(Escondida鉱山のBHP権益分は同55%減の1.1万オンス)、シルバーも915.1万オンスで同25%減となりました。
こういった基本的な需給ファンダメンタルズ、市場の価格決定に短期的に大きなインパクトを与える可能性は極めて低いと思いますが、いちおう知っておきたい情報ですね。
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