2011年10月13日木曜日

続く質への逃避の巻戻し、ゴールドは底堅い動き

ゴールド、市場のリスク許容姿勢の改善が進むなかで底堅い動き。
昨日のNY市場は欧州委員会が債務危機の収束に向けた工程表を発表したことを手掛かりに投資家の買い姿勢は維持され、また午後に公表されたFOMC議事録でも追加の資産購入に関する協議がされたことが明らかになると、これを好感するムードが拡がりました。
ゴールドはCOMEXオープン前から買われ、一時は2週間振り高値水準となる1690ドル台までの上昇もありました。その後積極的に上値を伸ばす展開とはならなかったものの、戻りを売るような動きはなく1675-1685ドルの比較的狭いレンジで取引されると、終盤も底堅さを維持しました。
欧州危機収束への期待が高まるなかで米国債はこれまでの質への逃避の巻き戻しの動きから続落が続いていますが、ゴールドはこういった動きに反応していません。引き続きコモディティ的側面からの買いが集まりやすい環境が続くとすれば、短期的にはジリジリと水準を切り上げる可能性はありそうです。うまくいけば週末に1700ドル回復なんてことにもなるでしょうか。

【Barclays: Disinvestment Weighs Upon Palladium Prices】
バークレイズがレポート内で最近のパラジウムについて触れていました。
それによると、基本的なパラ需要は引き続き好調、さらに改善の兆候を示しているにもかかわらず、パラジウム価格には下押し圧力が働いている。その要因は主に投資需要の後退であるとのこと。

“Thus, while palladium’s fundamentals remain intact, disinvestment has proved to be a key swing factor as concerns over demand weigh,”
“In turn, prices need investment flows to stabilize before they can look to their fundamentals for support.”

だそうです。
確かに各国のパラジウム輸入量を見ると、(最近の下落は)下げすぎ、というような気がします。
 ただ、大きく切り返さないところを見ても、現在の環境ではこれが適正、なんでしょうね。

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