ゴールド、底堅い動きが続いています。
NY市場は株価続伸、為替相場ではユーロ高、原油など他コモディティ市場上昇とリスク許容度改善を示唆する動きとなりましたが、それでも買われています。いわゆる通貨的側面ではなく、コモディティ的見地からの買い、なのでしょう。マネージドマネーなどのロングが増えてるんでしょうきっと。
注目が集まっていたECB理事会については、政策金利は現行水準で据え置かれましたが、資産購入プログラムと長期資金供給の再開を市場は好感する格好となっています。果たしてこれが極めて一時的な効果に止まるのかどうか、向う数日の動向に注目となりそうです。
なお、本日は9月の米国雇用統計が発表されます。既に発表されたADP雇用統計や新規失業保険申請者数は今後の雇用市場の改善を示唆する内容でしたが、仮に予想を下回る結果となった場合に市場がどういった反応を示すでしょうか。過度に悲観的な見方が高まるようであれば、やはりリスク資産をこのタイミングで積極的にロングするのは時期尚早、となるかもしれません。
押し目は買い、というスタンスは引き続き変わりませんが、まだ見極めは慎重にしていきたいところです。
ちなみに、ゴールドETFの残高は昨日もほとんど変動なし。一部ETF Secのものなどが今週に入り残高が増える動きが見られていますが、やはり基本的な背景が異なる要因で買われている現状を考えると、こういった市場に本格的に資金が向かうのはまだ先でしょうか。
【Shanghai Gold Exchange Platinum trade volume in Sep11】
先月分のSGEのプラチナの取引状況をまとめました。日ごとの推移を見ると、マーケットが急落した月後半に取引量が跳ね上がっていることが分かります。9月の取引量は9036キロ、月別で見ても過去最高水準となっています。
実需系が在庫しているなどの要因が考えられますが、中国などではやはり価格が下がればこういった需要は盛り上がります。ただ、これらの動きが相場を押し上げる要因にはなかなかなり得ない、ということも同時に分かりますね。
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