2011年10月5日水曜日

反落も大きな基調変化はないと思われ・・・

ゴールド、NY市場で反落。一時1620ドル台までありました。
GSが世界の経済成長見通しを下方修正、ドイツとフランスがリセッション入りするとの見通しを示したことなど、引き続き投資家が米欧経済への信頼感を喪失しているなかで今後の需要後退可能性やリスク資産離れの動きが続きコモディティ市場がこの日も総崩れ。急落している穀物は続落、エネルギーや非鉄も下げるなかゴールドも再びキャッシュ化を急ぐ動きに押された模様です。明日発表のETF残高はもしかするとまた少しでしょうが、減少しているかもしれませんね。
ただ、この日の動きを見ても急落するような流れではなく、下げ止まり確認後は押し目を拾われています。クローズは1625ドル付近。その後のアジアでも小幅ながら買われています。
さて、話題となったバーナンキFRB議長の議会証言。景気浮揚のために追加措置を取る用意があると述べたことから、FOMCがさらなる金融緩和措置、つまりQE3実施に踏み切るとの観測から株価は反発しています。
ただ、実際に追加措置が行われれば下げると思われるドルは為替相場でこの日も上昇、確実に楽観論が拡がっているとは判断し難い状況といえそうです。
今日のマーケットの流れを見ても、暫くの間は不安定な動きが続きそうな気がします。ただ、もはや市場のセンチメントがさらに弱気に傾倒するようでなければ、ゴールドは大きく売られる展開はないと考えています。押し目買いのタイミングを見極めつつ、徐々にロング積み増しを図っていきたいところです。


昨日のLMEディナーでCEOのMartin AbbotがOTCシルバーのクリアリングサービスを来年にも開始する見通しだと述べたみたいです。そのほか買収問題についても言及してましたね。
そういえば、以前どこかの銀行主催のパーティでAbbot氏と席が隣になったことがありました。同じ時計してて、驚いたというどうでもいいことを思い出しました。

【Goldman Sachs reiterates 12-month Gold prices target of $1860/oz】
上述のGoldman Sachsのレポートと同じ日にゴールドの価格見通しも出てました。
12ヶ月のゴールドのターゲットは1860ドル、だそうです。

“As we expect gold prices will continue to be driven in large measure by the evolution of U.S. real interest rates, and with our U.S. economic outlook pointing for continued low levels of U.S. real rates in 2012, we continue to recommend long trading positions in gold and reiterate our 12-month price target of $1,860/toz,”

とのこと。また、

“Our U.S. economics team further lowered their U.S. GDP-growth outlook and expects below-trend economic growth in 2011 and 2012. As a result, we expect that 10-year TIPS yields will remain near current low levels.”

“We expect that the level of concern over European sovereign debt will continue to drive gold prices, with the potential for a European financial crisis skewing the balance of risks to the upside.”

とも指摘しています。
超約すると、ゴールドにとってfavorな環境は続くという見通しです。

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