ゴールド、市場に再び先行き懸念が影を落とすなかでも確り。1660ドル台で推移。
JP Morganの減益決算、スペイン国債の格下げ、中国の景況見通しにも失速感と弱材料目白押しとなりましたが、NY市場では株価下落、ユーロ下落と最近高まり始めていた戻り歩調のムードから一転、再び安定志向が強まる流れのなかゴールドは序盤にやや売られたものの、1650ドルをサポートラインとして底堅さを見せています。
日替わり材料で強弱どちらにも付く、という判断の難しい状況に置かれているゴールドですが、やはり極端なリスク許容度の低下といったパニック的な動きがなければやはり大きく崩れる可能性は低いように思われます。
明けて14日のアジア市場も小動き。この後も為替相場等に特段目立った動きがなければ日中10ドル程度のレンジ幅で今日も底堅い推移となりそうですね。
TOCOMも昨日同様、特に目立った動きは朝方から見られないようです。
ちなみに、Bloombergの調査によると来週のゴールド相場の見通し、25人にアンケートし22人が上昇を予想したらしいです。これは7月半ば以来となる強気の見方、らしいです。
そういえば数年前はよくこのアンケート答えてたなぁ、とふと思い出しました。
【BNP Paribas Revises Down Gold Forecast But Looks For Gains Into 2013】
特に面白みもないですが、BNP Paribasがゴールドの価格見通しを下方修正してました。
11年Q4のアベレージで1730ドル、これまで12年には1950ドル、13年にはピークを付け2125ドルまで上昇するとしていましたが、ここからは引き下げたというお話。
ただし、ベースとなるシナリオは従来と変わらずで、市場のリスク回避指向が高まることがダウンサイドリスクとなり得ることから短期的にさらなる調整の可能性はあるものの、米国の金融引き締めが予想される13年までは上昇トレンドは継続するだろうという見通しのようです。
"We see the gold price peaking in 2013, as the market starts to anticipate monetary tightening in the U.S., but do not expect a sharp fall thereafter. In the short term, a further correction is possible but this is not our central scenario. The main downside risk may lie with another round of extreme risk aversion, which could spark broad-based liquidation, as in September.”
0 件のコメント:
コメントを投稿