ゴールド、底堅い動きが続いたものの最近のレンジ上限をブレイクするには至らず。1680ドル付近では頭打ちの展開。
ユーロ反発、株価反発など市場のリスク許容姿勢は再び強まりを見せるなかでエネルギーなど他コモディティ市場は堅調さを強めていますが、ゴールドは本格的に回復基調に入るような動きとはなっていません。
ゴールドETF市場も引き続き目立った資金流入はなく、依然アジア市場を中心とした現物需要の活況は続くものの、決め手を欠く状況は変わりません。
繰り返しになりますが、短期的に先行きを展望するならば景気見通しに対して楽観視する動きをどう捉えるかがポイントです。つまり、投資家が成長率とインフレ期待の見通しに重大な上方修正を加え始めるかどうかが重要ということであり、このような動きに対してゴールド市場がどう反応するかを見極める必要があるということです。
引き続きセンチメント的には過度に強気のバイアスが掛かりやすい状況ではないでしょうが、少なくとも現在の状況ではポジションを大きく転換するのは時期尚早といえるでしょう。他市場の動向を注視しつつゴールドETF市場などへの資金動向から風向きの変化を待つべき局面は続くと考えています。
まずは短期的なレンジの上限となる1690ドル超えから先物市場などでのファンド動向が活発となるかどうかに注目したいところです。
【Silver prices could benefit from Gold - Silver ratio】
さて、ゴールドが短期的なレジスタンス付近で頭打ちとなっているのとは対照的にシルバーは短期的な急落後、戻り基調を強めています。ゴールドとシルバーのレシオについて、COMEXのファンドポジションとの推移を見てみました。
数年前までは高い関連性を見出せましたが、過去3年というタームで見ればこれ以外の要因が価格に大きな影響を与えていると考えたほうが良いのでしょうか。
今週のCFTC明細はのちほどまたアップします
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