2011年10月17日月曜日

週明けも小動き続く

週明けのアジア市場、ゴールドは依然明確な方向感なく小動き。
米景気回復の兆しと欧州債務危機への対応を好感し小幅ながら為替相場はドル安基調、株価も総じて堅調推移となるなど、欧州危機収束へヤマ場を迎えるとの見方が拡がるなか、市場のリスク指向は継続しています。
原油など他コモディティ市場は時間外取引で上昇しているものの、ゴールドは1680ドル付近で始まったあとも積極的な買いは見られず、小幅なレンジでの推移となっています。
引き続き独歩高のような流れは見込み難い状況、他市場の動向につれて動く展開が続くと考えられます。
目先のレジスタンスとなる1700ドルレベルをどのタイミングでブレイクスルーするかを見ながらポジション繰りを進めるべき局面は続きそうです。

【米ヘッジファンドの商品買い越し:5週間ぶり増加】
"投機家による商品相場上昇を見込む買い越しが5週間ぶりに増加した。世界経済に対する信頼感が回復し再度のリセッション(景気後退)入りが回避できるとの見方から相場が今年に入って最大の上昇率を示したことが背景にある。 (Bloombergより)"

先の投稿でも指摘したように、貴金属のファンド勢のポジション動向は前週、ネットベースではロング増加に転じたものの、ゴールド、シルバーについてはその要因はショート解消によるものでした。
一方、PGMは小幅ながらロングも増加しており、なかでもパラジウムは前週比4.9%と比較的大きな幅を持った増加が見られました。
市場のリスク許容姿勢の改善が続けば、やはり工業用需要の増加を見込む動きが想起されやすいことからも大幅な上昇が見込まれるパラジウム。GFMSのPaul walker氏らはやたら強気なことを最近よくコメントしてますが、現物を扱ったことのある市場関係者から見れば3-5年の長期タームで見てもっとも強気な見通しを示しやすいのがこの銘柄でしょうきっと。
プラチナと価格逆転もあるだろう、なんていう見方もありますが、流石にそれはないとしても(もしそうなれば自動車触媒需要はプラチナに再びシフトするので。触媒使用のメタルのシフト、テクニカル的には短期で可能なんです、実は)、これで底打ちとなれば、改めて言うまでもなく短期的にはゴールドやプラチナ以上に投資妙味のある商品となるかもしれません。

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