2011年10月31日月曜日

Buy on dips should be the smart way... for Gold

ゴールド、安値から切り返し1718ドル付近。
ロンドン市場、本日からサマータイム終了でスタートが遅くなりましたが、為替相場での円売り介入などの材料にも慌てて売り込む動きは少なく、1705ドル付近で下げ止まり確認後は押し目を買われる流れとなっています。
短期的な下げもこれにて一服、となるでしょうか。
今週も為替相場、金融市場全体の動向次第といった動きが続きそうですが欧州市場で株式市場は下げてますが売り込まれないところを見ると、NY市場でよほど大きくセンチメントが反転するような事態とならない限りFOMC等のイベントを経過するまではさらなる急落はないように思われます。
やはり押し目は買いでしょう。

【JPMorgan Gets Approval to Join Shanghai Gold Exchange】
今度はJPモルガンが上海金取引所の会員になったようです。本日取引所がステートメントを出してました。
前月からの対外プレミアム急騰などを見れば、各社が参入による商機(勝機)ありと見るのも当然なように思いますが、相変わらず中国市場を取り巻く環境は活発ですね。
国内も何とか盛り上がってほしいところですが、どうにかならないでしょうかね・・・。

介入でTOCOMは活況に

ゴールド、週明けのアジア市場で急落。
色々材料はあるでしょうが、円売り介入でしょうね今のところ決め手材料は。

シドニーオープン後に75.35円付近までドル円は円高が進むなど相変わらず投機筋と見られる動きが活発でしたが、流石にこの水準は許容範囲ではなかったらしく単独で円売りの介入実施に踏み切ったようです。
TOCOMは序盤、最近同様にノロノロでしたが(スロートレードって日本語ではこういう表現でいいのでしょうか・・・)、介入実施の第一報を受けた直後から買われ、5分で100円超の上昇。ゴールドの下げに対し円が2円超の下落となったことで一瞬パニック気味の動きになりました。10時半過ぎに10分間で6000枚以上も出来高作りました。久々ですね、こういうの。

午後も為替相場は引き続き不安定でしょうし、これ次第の展開となるのでしょう。円安基調は一時的と思われますが、どの水準まで戻るのか見極めが難しい局面。
為替が落ち着けばゴールドの下げも一旦は収まりそうな気がしていますが、ドル円の下げがロンドンまで続くのかどうか等々、なかなか今日のアジア市場では新規にポジション取りづらいところだと思います。
あ、ちなみにロンドン市場はサマータイム明けでオープンが1時間遅くなります。ということでこの後もし一旦落ち着きを見せれば、その後再び動く可能性は16時前後からですかね。

2011年10月29日土曜日

Inflow of money to the Gold ETF market would continue...

さて、ゴールドETFの今週の動向についてです。
先日SPDRのフローについても確認しましたが、ここに来て資金流入ペースは加速しています。
特に買い材料が有るわけではないですが、リスク許容度の改善に伴いさらにヘッジニーズなどからこの動きが加速するかどうか11月の注目ポイントとなりそうですね。

Following is a table detailing known gold holdings by exchange-traded products as of 28-Oct11 New York time: How do you think inflow of money to the Gold ETF market will continue next month??

CFTC CoTR as of 25-Oct11

【CFTC CoTR as of 25-Oct11】
さて、今週のCFTC明細です。
COMEXゴールド、シルバーはファンド勢のネットロングが拡大。ゴールドのネットロングは前週比2.2%増、400トン台を回復しました。シルバーも同6.5%増となりました。
一方でプラチナ、パラジウムは共に前週比でファンド勢のネットロングは縮小、前週とは対照的な動きとなっていますね。特にパラジウムはまた大きく減っています。価格は大きく上昇していますが、先物以外の要因による部分が大きいということでしょうか。
これまで指摘してきているように、足許で見られる広範のコモディティ市場の上昇のなかでゴールド、シルバー市場でもファンドのロングが今後も増加していくことが考えられます。この傾向が続くならば過去の動きから見ればゴールド:シルバーのレシオは縮小方向に圧力に掛かるのでしょう、きっと。

Gold little changed amid renewed Europe debt concern...

ゴールド、続伸とはならず全体的に小幅なレンジで売り買い交錯の展開。
行きすぎた楽観見通しの修正か、イタリアの入札が不調に終わったことをきっかけに過度の楽観論は後退、これをきっかけにNY市場でエネルギーなどのマーケットが下げたこともプレッシャーとなりゴールドも5営業日続伸とはなりませんでした。
ただ、COMEXオープン前にこの日の安値となる1735ドル付近まで下げた後は下げ渋り、後半はじり高の展開に。クローズでは1744ドル付近まで戻しています。
来週も引き続き欧州債務懸念を筆頭としたマーケット全体の動向に振らされることになりそうですね。過度に強気になるような材料もないですが、再び悲観論が市場を席巻するような展開とならない限り早期に大幅な調整が入る可能性は低いと考えています。引き続き積極的なポジション取りは大きく下押す局面での押し目拾いを中心に臨むべきでしょう。

ちなみにこの日のゴールドETFのフローですが、SPDRやiSharesに動きはありませんでしたが、ETF Secなどの残高が増加。トータルで5万オンス増となり、週間ベースでも35万オンス増と大幅な資金流入超となっています。来週以降もこの傾向が続くか、さらにペースが加速するかどうか注目となるでしょう。

【Japan Gold Export in Sep.11】
月末ということで貿易統計からゴールドの輸出動向についてです。
歴史的高値を更新した9月、もう随分前のことのように思われてしまいますが、引き続き国内からは大量のゴールドが海外に輸出されています。
上旬、下旬で全く異なるマーケットとなりましたが、もし急落がなければもっと大量に輸出されていたんでしょうね、きっと。そういう意味でも来月発表される今月の数字は興味深いと思います。
9月の未加工品の輸出量は08年3月以来の高水準だった8月を上回り、およそ17.92トンでした。

2011年10月28日金曜日

Gold come back to $1750 level

ゴールド、続伸し1750ドル目前まで上昇。
欧州首脳がEFSFの融資能力拡大で合意に達したことが好感され為替相場ではユーロ高が加速、これをきっかけにNY市場ではゴールドも買い圧力が強まりました。この日は序盤から一本調子の上昇相場で1時間ごとに5ドル刻みでレンジが切り上がるような展開、終盤も米国株の堅調な流れなどを好感して戻りを売られることなく推移しました。
とりあえずは他コモディティ市場同様にリスク選好の流れのなかで広範にゴールドも買われるようです。ただ、注意しておかなければならないのは、こういった上昇はリスク回避の動きが強まった際には調整幅を大きくするということ。1600ドル台半ばからの上昇ペースが急だということで、再び短期的に下げる場面が合った際にはこの水準までテクニカル無視で下げる可能性があることは念頭に置くべきでしょう。

ゴールドETFはこの日は過去2営業日で急増していたSPDRが1.5万オンスとやや減ったものの、iSharesが1.27万オンス増でほぼ相殺。全体では0.5万オンス(≒約150キロ)と小幅に市場から資金が流出していました。

まぁ兎にも角にもマーケットは楽観的な機運が高まっているということで明るい週末を迎えられるんではないでしょうか。明けて28日のアジア市場でもゴールド、引き続き底堅い動きとなっています。中国系の買いはまだ続いている模様ですが、現物・フィジカル系の買い意欲がこの水準でさらに続くかどうかが、アジア市場での見所でしょう。

【Barclay's Gold and Silver outlook】
久々にバークレイズのSuki Cooper女史がBloombergに出ているのを見かけました。
ご参考まで。

2011年10月27日木曜日

Gold extending higher 4 days...

ゴールド、続伸し1725ドル付近まで上昇。1ヶ月ぶり高値水準。
EU首脳が域内銀行の資本力増強計画で合意を発表したことに反応し、為替相場でのユーロ安の流れが止んだことや、引き続き他コモディティ市場が堅調なことが好感された模様のなかでNY市場は確り。再びテクニカル的にも買いが入りやすいという指摘も聞かれ始めるなかでジリジリと値を上げ終盤に高値を記録するという強気の流れとなりました。
特段、新たな買い材料がないという状況は前週以降変わっていないですが、最近の動きを見ると潮目の変化という意味では確実にあったと見てよいかもしれないですね。

明けてアジア市場も底堅い動き。やはり10ドル程度上がって帰ってきても戻りを売り込む向きは限られるようです。裏を返せば先高期待、依然強いようです。
テクニカル的には1730ドルを抜けるとさらに30-40ドル程度のレベルで水準切り上げに向けた動きが強まるかもしれない局面、短期的にこういった動向がフォーカスされるかどうかに注目です。


【Gold-Buying Stores Aided by Crisis, Face Opposition】
そういえば、Bloombergに面白い記事が出てました。
日本語にも翻訳されていたのでご紹介。
「金の買い取り店、米国で急増」、出店申請却下する地域もあるらしいです。
日本もそうですが儲かるんですね、このビジネス。我が家の近所でもここ数年、異業種と思えるようなお店が"金・プラチナ買い取ります"といったのぼりを出して買い取りやってるところ急に増えましたし。

みんな意外にゴールド保有してるんですよね、こうやって思うと。
商流等々、機会があれば書いてみようかな。意外とみんなよく知らないでしょうし。

2011年10月26日水曜日

Gold continue eyes financial market...

ゴールド、アジア市場で一時騰勢強めるも高値維持できず。一時1700ドル付近まで下げる場面も。
アジア市場ではそこまで取引量が膨らんだ訳ではないですが、直近の高値を超えたこともマインド回復に繋がったか買いが続き一時1720ドル手前まで上昇する場面がありましたが、その後は積極的に買い進む向きはなくジリジリと下げ始めると、NYオープン前には再び1700ドル付近まで下げる場面もありました。
ただ、株価は先物が上昇していることや欧州会合に対する期待感などもあるようで、1700ドル割れとはならず。その後は再び買われ1715ドル付近まで切り返しています。
今日も金融市場全体の方向性次第の展開でしょう。やや買われやすいセンチメントになって来ているとは思いますが、まだ過度に強気になれるような局面でもありません。引き続き押し目は買い、というスタンスで行きたいところでしょう。

【Gold holdings by SPDR Gold Trust】
さて、ゴールドETFの残高が増えているということでSPDRの残高推移を見ていこうと思います。
今さら説明不要でしょうが、御存知の通り世界最大のゴールドETFであるこちら。やはり規模が大きいということで動きもダイナミックです。
来月あたり四半期ごとの保有状況が発表されるでしょうが、6月末時点で最大の保有者であったポールソンなどが9月末までの3ヶ月にポジションを動かしているのか等々、年末にかけても興味深く見ていきたいところです。

Break through up it?

ゴールド、続伸。NY市場では終盤1700ドル超えまでありました。
特に新たな材料があったわけではないですが、引き続き欧州の債務懸念後退が続くかと思われましたが、この日は欧州サミットへの不透明感が台頭。さらにカンファレンスボードの消費者信頼感指数の低下などが嫌気された格好で株価は下落。来週のFOMCでの追加金融緩和期待などもあり為替相場ではドル安基調が続いていますが、再び質への逃避的な動きが見られたことでゴールドも買い安心感が拡がった格好のようです。他コモディティ市場が比較的堅調だったことも買い安心感につながったといえそうですね。
そんな訳で、オープンからほぼ一本調子の上昇で、午後にはスポットベースでも1700ドルを回復。一応直近のレンジ上限、レジスタンスを上抜きました。ただ、ここ数週間の動向を振り返ってもゴールドETF市場への資金流入は徐々に加速し始めているものの、今後さらに一段の上昇については現時点では懐疑的に見ていくべきではないでしょうか。
明けて26日のアジア市場でもこれまでのところ積極的な買いは見られないようですし・・・。

ちなみに昨日のゴールドETF市場、SPDRが前日に続きまた大幅な残高増となっています。10.59トン増、2営業日で16トン増。ここまでの規模になるとやはり効きますね。


【Price deffence between TOCOM Gold 1st and 6th contracts】
さて、金融市場全体を揺るがす欧州債務懸念に関し、引き続き動向を注視していかなければならないものの徐々に着地点が見え始めているとの見方が拡がり始めていると思われることから、こんなところもたまには見てみたいと思います。

最近まったく目立った動きのないTOCOMですが、リーマンショック直前からの当限(1st)と先限(6th)の価格差の推移です。
過去市場が混乱に陥った際にこのスプレッドは大きく動きました。
TOCOMのゴールドの価格決定に及ぼす影響として、海外市場の価格動向が勿論大きいのですが、それに加えて金利という要因があります。
ドルの調達コストが急激に上がったリーマンショック直後に当限が”火を噴いた”という過去の動きに比べれば今回の動きは明らかに小さなものだということがわかります。
いうまでもなく、フォワードカーブはドル建てゴールドの動向以外に、ドル円の金利も加味しなければならないためCOMEXのサヤ形成と同様の動きには基本的にならないものです。
09年以降、円建てベースのゴールドスワップがそれ以前と比べて低下安定していることや、TOCOM独自の要因としてコンビネーション・オーダーの採用によってスプレッド取引が活発となったことで大きなサヤ変化の動きはなくなりましたが、この期間を見ても当限が先限価格を上回る局面はやはりその後の修正を考えれば”仕込み時”なのかもしれません。
まぁ当限の納会日などを考えるとあまり勧められるトレードではないと思いますが・・・。

2011年10月25日火曜日

小動き、小動き・・・

ゴールド、小幅な値動きで1650ドル台での推移が続いています。
中国PMIの上昇や欧州債務懸念の後退観測が引き続き追い風となりコモディティ市場はエネルギーやベースメタルが今後の需要増加期待から続伸する展開となりましたが、ゴールドはこの動きに追随することが出来ませんでした。
一方でパラジウム、だいぶ戻ってきましたね。PGMはやはり工業用需要が意識されているか、大幅に上昇しているのとは対照的な動きとなっています。中国・上海市場のプラチナの取引量は9月末に比べ落ちついていますが、暫くはPGMがゴールド、シルバーに対して強含み推移する流れが続くかもしれません。

ゴールドETF市場ではSPDRが昨日は6トン増加していました。前週末にも書きましたが、今後もこのような動きがさらに加速するかどうかがゴールドが本格的に戻り基調入り出来るかどうかのポイントになると考えています。

明けて25日のマーケットですが、アジア市場は今日も穏やかな展開。この後もあまり大きく動きそうにないですね。
TOCOMも材料なく今日も海外市場をフォローするだけの流れでしょうか。アジア市場に限り為替相場が動いてくれれば、と思いますが、そんな調子いいことないですかねぇ・・・(笑)

2011年10月24日月曜日

短期的なテーマは楽観論が支配的となるかどうか

ゴールド、週明けのアジア、欧州市場では底堅く推移、ただいま1655ドル付近で取引されています。
兎にも角にも注目は欧州市場の動向。今後の市場の安定化に向けて楽観的な見方が支配的になるかどうかが目先のポイントです。一進一退といった動きが暫く続く可能性がありますが、前週末からの良い流れを継続し、株価続伸となるでしょうか。
基本的に大きく下げる場面では押し目を拾い、あとはbuy-holdみたいなスタンスで良い局面であると思いますが、円高に対する介入の可能性など不測の事態というか余計な波乱要因が一時的にゴールド市場にも影響を及ぼす可能性もあるだけに、先ずはこの後のNY市場の動向をよく見ていきたいところです。

アジアのゴールド現物需要ということでは、既に以前より指摘されてきましたがインドの今月のゴールド輸入について、ムンバイゴールドアソシエーションの関係者コメントして前年度のレベルを30%近く下回る70-80メトリックトン程度になるだろうという見通しが出ていましたね。
さて、年末にかけてはどうでしょうか、同国のシルバー輸入が10-12月期には前年比50%増の250-300トンレベルまで増加するという見通しも出てましたが、果たして…。今後の動向は興味深いところでしょう。

2011年10月22日土曜日

CFTC CoTR as of 18-Oct11

【CFTC CoTR as of 18-Oct11】
さて今週のCFTC明細です。
COMEXゴールド、またファンド勢のネットロングが縮小しています。前週比5.6%減の394.9トン。ロングが減って、ショートが増えたということで弱気のポジション繰りが進んだ、ということでしょう。
マネージドマネーのポジションもロングが同1.1%の減少となっています。
シルバーもゴールド同様の感じですね。取組高は10万枚を回復していますが、ファンドのネットロングは前週比マイナス、07年9月以来の低水準までネットロングの規模は縮小しています。

一方、PGMは他コモディティが比較的堅調だったこともあり、これに追随する動きが強かったことを示すようにゴールド、シルバーとは対照的にファンドのポジションはロングはさほど増えていないものの、ネットベースではショートが減ったことでロング拡大となっています。


底堅い、でも方向感はない動き

ゴールド、1640ドル台で底堅い動き。
NY市場、ユーロ圏の債務懸念の解決期待から株価急伸、ユーロ上昇とリスク姿勢が強まるなかでゴールドは大きな動きなく推移しました。上下10ドル程度のレンジ幅で取引されており、決め手を欠く状況に変化はないものの、やはり悪材料的な要素が出尽くした感があることから大きく崩れそうにはないですね。徐々に低下傾向にあるとはいえ、まだボラティリティが大きいことから暫くは急落、急騰といった荒っぽい値動きが続く可能性はあるものの、やはりこの水準から下げる場面では、「押し目は買い」というスタンスは維持でしょう。

【Gold hodings by Exchange-Traded Products】
今週のゴールドETFのポジション推移。フローとしては流入超となっています。
この流れが加速するかどうか、注目していきたいですね。
Following is a table detailing known gold holdings by exchange-traded products as of 21-Oct2011.

2011年10月21日金曜日

1600ドル割れ回避

ゴールド、急落も1600ドル割れ回避からクローズにかけ値を戻す展開。
NY市場は再び欧州債務懸念からのコモディティ安を受けゴールドにも売り圧力が掛かる流れとなりました。一旦は直近安値割れから下げ足を加速し、午前中には1600ドル割れを試す場面があったものの、同水準では下値をサポートされています。
特に大きなオーダーが控えていた訳ではないようですが、心理的な節目の水準ということでここを維持できたのが昨日に関しては大きいように思われます。

再び方向性に不透明感が拡がり始めたことで、"Gold currently in a ‘difficult position" といった指摘も聞かれ始めました。
ファンドの決算期を前に所謂「お化粧買い」と言われるような買いが来週にかけてあるのか、それともさらに売られる展開となるか、今週、来週の動きは市場全体の動向と合わせこれが注目となりそうですね。

【is Funds really like it?】
さて、ファンドの決算期に差し掛かっているということでCOMEXゴールド市場における過去のマネージドマネーの10月前後のネットロングがどう動いたかということを調べてみました。
基準を9月と10月の第1週で見てみましたが、特に目立った傾向はないですね。
強いて挙げるとすれば10月基準で見た場合、過去5年ではその後数週間で大きなポジションの増加がない、ということでしょうか。

2011年10月19日水曜日

また下落…

ゴールド、また下落。じり安で推移し、現在1654ドル付近。一時は1650ドル割れもありました。
特に決め手となるような材料はなかったですが、為替相場でしょうか。ユーロが独・仏が欧州の救済基金を4倍にすることを支持しているとの報を手がかりにロンドン市場で小幅に上昇していることなどがゴールドへのプレッシャーとなっているように思われます。アジア市場は引き続き現物絡みの需要もあるようでした。ベトナム・ドン下落で同国の金需要がさらに強まるのではないか、といった見方もまた出て来ているようです。

日替り材料で、強弱材料どちらに付くか不安定な状況が続いていますが、やはりリスク許容姿勢が後退する局面では売りが出やすいのは確かなようです。基調が大きく崩れることが想定づらい以上、シナリオ的には大きく下押す局面があれば好機到来と考えられますが、果たしてこの後のNY市場ではどうなるでしょうか。


【BHP Billition Quarterly Production report 】
さて、たまには鉱山会社の生産動向にも触れてみます。
世界最大の鉱山会社、御存知BHPビリトンです。今日11年7-9月のプロダクションレポートを発表してました。
それによると、鉄鉱石生産量は過去最高を記録。アジアの鉄鋼メーカーからの需要に加え、保有するオーストラリア国内鉱山の拡張が寄与したとのことです。
一方、メタルは軒並み減産、ベースメタルはカッパーは前年同期比24%減のほか、鉛・亜鉛も同20%以上のマイナスと大きく落ち込みました。
また、プレシャスメタルもカッパー同様にEscondida鉱山の減産がもろに影響し、こちらも前年比ベースでは大きく減少しています。ゴールドは3万9439オンスで同20%減(Escondida鉱山のBHP権益分は同55%減の1.1万オンス)、シルバーも915.1万オンスで同25%減となりました。
こういった基本的な需給ファンダメンタルズ、市場の価格決定に短期的に大きなインパクトを与える可能性は極めて低いと思いますが、いちおう知っておきたい情報ですね。

Gold quickly rebound after sharp drop

ゴールド、NY市場序盤に大きく売られたものの、午後にかけて下げ幅縮小の展開。
再び市場全体に慎重姿勢が拡がるなかでFX市場のドル高基調などがトリガーとなり売り圧力が高まると、COMEXオープン直後にはスポットベースで1630ドル割れ水準までの急落局面もありましたが、売り一巡後は急速に地合いを引き締めNY市場クローズでは1650ドルを回復。安値から30ドル近く切り返しています。
ゴールドマンの四半期決算が過去12年で2度目の赤字となるなど新たに市場全体に影を落としそうな材料が出現したものの、これによる影響は見られず同社の株価も5%超上げるなど、引き続き市場の焦点が欧州の動向次第という状況下、この日は楽観論が優勢に展開しました。

久々に大きく動きましたが、結局大きな調整とはならず明けて19日のマーケットも1655ドル付近でスタート後小幅に値を上げ現在1660ドル台前半で推移。昨日の下げをすべて埋めきっています。大きな調整の可能性は低いということでしょうか。

CFTCのポジションリミットの制定など新たな懸念材料も出て来ていますが、基本的なマクロファンダメンタルズが支援的な現在の環境に大きな変化がない限り、やはり次第にトレンドバイアスはアップサイドに掛かり始めると考えています。


【CFTC approves new limit on commodity speculation】
さて、ちょうど今朝決定したCFTCの新規制可決のニュースです。。
実施時期は明らかにされていませんが、本格導入は来年後半にずれ込む見通しのようです。

採決は3対2の僅差。新規制の柱はこれまで対象外だった相対取引を含む包括的な建玉制限。期近限月に関しては受渡ができる現物量の25%、その他の限月物は市場の未決済持ち高が2.5万枚以下については10%、同枚数を超す場合は2.5%が上限になる。
同規制導入による影響を受けるトレーダー数は、期近物でみるとエネルギーで85、メタルは12、農産物は84としている。





すぐにどうこう、ということではないですが、長期的に効いてきそうですねこういう材料は。

2011年10月18日火曜日

本格的な上昇トレンドへの回帰はまだ先か

ゴールド、NY市場では市場全体に慎重姿勢が拡がる中で他コモディティ同様に下落。
昨日はロンドン市場で一度は直近レンジの上限を上抜き1700ドル台回復を試したゴールドですが、やはり独自要因での具体的な買い材料の新たな出現もないなかでは積極的に買い進むような動きも続きません。
NY市場では朝方から株価がじり安の展開、午後にかけて下げ幅拡大という流れのなかこれに歩調を合わせる形で地合いを軟化しているところを見ても、やはり他市場の動向に振らされます。

下記チャートはETFSecuritiesのETFが保有する現物保有残高の週次推移です。
これに代表されるように先週からETF市場への資金流入が再開し始めていることを見ればやはり目先のトレンドはアップサイドと見てよいのでしょうが、本格的な上昇トレンドへの回帰はまだ少し遠いように思われます。
















【Hong Kong Starts Trading Gold in Yuan】
昨日書いた記事に関して、その後Bloombergにvideoがありました。
根拠もなくポジティブなのでは仕方ないですが、結構な勢いで活況のようですね。
中国のゴールドの囲い込み、なんてことが指摘される昨今ですが、さらなる市場の拡大が図れれば先物やその他海外市場にも影響は大きく及ぶでしょうし、面白そうな気がします。

2011年10月17日月曜日

ゴールド、1700ドル回復ならず

ゴールド、1700ドル回復とはならず。
アジア市場、ロンドン市場とジリジリ上昇を続けましたが1695ドル付近で頭打ちとなると、その後は値を消し現在1680ドル台前半。なかなか思い通りには行かないですね。安値からもう100ドル近く切り返していることを考えても、さらなる何か大きな要因がなければやはりこの水準から一段の上昇は難しいということでしょうか。
ファンドが積極的に買ってるような動きもないですし、引き続きこの後のNY市場で再びリスク選好からリスク資産の上昇に付いて行く形で目先のレジスタンスを抜けられるかに注目でしょう。


【Hong Kong Starts Trading Gold in Yuan to Tap ‘Triple Demand’】
香港の貴金属取引所、金銀貿易場(Chinese Gold and Silver exchange society)が人民元建ての金取引を開始した、というニュース。
Bloombergは理事長のインタビューとして、人民元建て金の1日当たりの売買高は最大で60億香港ドル(約595億円)に達する可能性があると伝えています。
株安を背景とした安全逃避先としての需要から、金銀業貿易場の1日当たりの金取引高は今年に入って1360億香港ドルと、前年実績の310億香港ドルを大幅に上回っている、とのこと。

“It’s still the right timing,” Cheung said. “With the depreciation of the dollar and problems in the Eurozone, investors realize they want some other currencies that are safer like the renminbi. Gold can be a way for people to bet on the yuan.”

「投資家は金の強気相場と人民元上昇を享受でき、ほかの通貨建ての金資産を対人民元でヘッジすることが可能になる」    
と、元上昇期待などを追い風に取引量は増加するだろうと楽観的な見通しを示しています。

外貨の問題から海外資本がなかなか参入できない中国市場ですが、HKMExでも人民元建て金先物の取引開始を計画していると今春伝えられていました。こういう動向ひとつ見ても暫くは同国でのバブル的な動きは続きそうですね。

週明けも小動き続く

週明けのアジア市場、ゴールドは依然明確な方向感なく小動き。
米景気回復の兆しと欧州債務危機への対応を好感し小幅ながら為替相場はドル安基調、株価も総じて堅調推移となるなど、欧州危機収束へヤマ場を迎えるとの見方が拡がるなか、市場のリスク指向は継続しています。
原油など他コモディティ市場は時間外取引で上昇しているものの、ゴールドは1680ドル付近で始まったあとも積極的な買いは見られず、小幅なレンジでの推移となっています。
引き続き独歩高のような流れは見込み難い状況、他市場の動向につれて動く展開が続くと考えられます。
目先のレジスタンスとなる1700ドルレベルをどのタイミングでブレイクスルーするかを見ながらポジション繰りを進めるべき局面は続きそうです。

【米ヘッジファンドの商品買い越し:5週間ぶり増加】
"投機家による商品相場上昇を見込む買い越しが5週間ぶりに増加した。世界経済に対する信頼感が回復し再度のリセッション(景気後退)入りが回避できるとの見方から相場が今年に入って最大の上昇率を示したことが背景にある。 (Bloombergより)"

先の投稿でも指摘したように、貴金属のファンド勢のポジション動向は前週、ネットベースではロング増加に転じたものの、ゴールド、シルバーについてはその要因はショート解消によるものでした。
一方、PGMは小幅ながらロングも増加しており、なかでもパラジウムは前週比4.9%と比較的大きな幅を持った増加が見られました。
市場のリスク許容姿勢の改善が続けば、やはり工業用需要の増加を見込む動きが想起されやすいことからも大幅な上昇が見込まれるパラジウム。GFMSのPaul walker氏らはやたら強気なことを最近よくコメントしてますが、現物を扱ったことのある市場関係者から見れば3-5年の長期タームで見てもっとも強気な見通しを示しやすいのがこの銘柄でしょうきっと。
プラチナと価格逆転もあるだろう、なんていう見方もありますが、流石にそれはないとしても(もしそうなれば自動車触媒需要はプラチナに再びシフトするので。触媒使用のメタルのシフト、テクニカル的には短期で可能なんです、実は)、これで底打ちとなれば、改めて言うまでもなく短期的にはゴールドやプラチナ以上に投資妙味のある商品となるかもしれません。

2011年10月15日土曜日

CFTC CoTR as of 11-Oct11

【CFTC CoTR as of 11-Oct11】
今週のCFTC明細です。
COMEXゴールドのネットロングは前週から小幅に拡大し13.4502万枚(418.3トン)。
ロング自体は小幅に減少(前週比0.8%)しているものの、ショートが減ったことで結果的にネットは増加しました。直近安値から大きく切り返す過程でショートのポジション調整絡みの動きは活発ですが、本格的にはまだロング積み上げが進んでいないことが分かります。
さらにノンコマーシャルポジションを細分化してみると、ネットベースでの増加はほとんどがマネージドマネーのポジションでした(同1332枚増)。同属性の11日時点のトータルネットは12.2021万枚、その他報告者のネットロングは1.2481万枚。

また、シルバーもネットロングは前週比で拡大していますが、傾向はゴールドと同様。
ファンド勢のロングは前週比で減少(同1.2%減の2.3571万枚:3665.7トン)。取組高も減少し、ついに10万枚を割り込んでいます。これは09年8月初旬以来の低水準。こちらも本格的な相場の戻りを期待する上では今後の市場へのこれら資金の還流がやはり必要となるでしょう。

レンジの上限

ゴールド、底堅い動きが続いたものの最近のレンジ上限をブレイクするには至らず。1680ドル付近では頭打ちの展開。
ユーロ反発、株価反発など市場のリスク許容姿勢は再び強まりを見せるなかでエネルギーなど他コモディティ市場は堅調さを強めていますが、ゴールドは本格的に回復基調に入るような動きとはなっていません。
ゴールドETF市場も引き続き目立った資金流入はなく、依然アジア市場を中心とした現物需要の活況は続くものの、決め手を欠く状況は変わりません。

繰り返しになりますが、短期的に先行きを展望するならば景気見通しに対して楽観視する動きをどう捉えるかがポイントです。つまり、投資家が成長率とインフレ期待の見通しに重大な上方修正を加え始めるかどうかが重要ということであり、このような動きに対してゴールド市場がどう反応するかを見極める必要があるということです。
引き続きセンチメント的には過度に強気のバイアスが掛かりやすい状況ではないでしょうが、少なくとも現在の状況ではポジションを大きく転換するのは時期尚早といえるでしょう。他市場の動向を注視しつつゴールドETF市場などへの資金動向から風向きの変化を待つべき局面は続くと考えています。
まずは短期的なレンジの上限となる1690ドル超えから先物市場などでのファンド動向が活発となるかどうかに注目したいところです。

【Silver prices could benefit from Gold - Silver ratio】
さて、ゴールドが短期的なレジスタンス付近で頭打ちとなっているのとは対照的にシルバーは短期的な急落後、戻り基調を強めています。ゴールドとシルバーのレシオについて、COMEXのファンドポジションとの推移を見てみました。
数年前までは高い関連性を見出せましたが、過去3年というタームで見ればこれ以外の要因が価格に大きな影響を与えていると考えたほうが良いのでしょうか。











今週のCFTC明細はのちほどまたアップします

2011年10月14日金曜日

強弱材料どちらにもつく流れ

ゴールド、市場に再び先行き懸念が影を落とすなかでも確り。1660ドル台で推移。
JP Morganの減益決算、スペイン国債の格下げ、中国の景況見通しにも失速感と弱材料目白押しとなりましたが、NY市場では株価下落、ユーロ下落と最近高まり始めていた戻り歩調のムードから一転、再び安定志向が強まる流れのなかゴールドは序盤にやや売られたものの、1650ドルをサポートラインとして底堅さを見せています。
日替わり材料で強弱どちらにも付く、という判断の難しい状況に置かれているゴールドですが、やはり極端なリスク許容度の低下といったパニック的な動きがなければやはり大きく崩れる可能性は低いように思われます。

明けて14日のアジア市場も小動き。この後も為替相場等に特段目立った動きがなければ日中10ドル程度のレンジ幅で今日も底堅い推移となりそうですね。
TOCOMも昨日同様、特に目立った動きは朝方から見られないようです。

ちなみに、Bloombergの調査によると来週のゴールド相場の見通し、25人にアンケートし22人が上昇を予想したらしいです。これは7月半ば以来となる強気の見方、らしいです。
そういえば数年前はよくこのアンケート答えてたなぁ、とふと思い出しました。

【BNP Paribas Revises Down Gold Forecast But Looks For Gains Into 2013】

特に面白みもないですが、BNP Paribasがゴールドの価格見通しを下方修正してました。
11年Q4のアベレージで1730ドル、これまで12年には1950ドル、13年にはピークを付け2125ドルまで上昇するとしていましたが、ここからは引き下げたというお話。

ただし、ベースとなるシナリオは従来と変わらずで、市場のリスク回避指向が高まることがダウンサイドリスクとなり得ることから短期的にさらなる調整の可能性はあるものの、米国の金融引き締めが予想される13年までは上昇トレンドは継続するだろうという見通しのようです。

"We see the gold price peaking in 2013, as the market starts to anticipate monetary tightening in the U.S., but do not expect a sharp fall thereafter. In the short term, a further correction is possible but this is not our central scenario. The main downside risk may lie with another round of extreme risk aversion, which could spark broad-based liquidation, as in September.”

2011年10月13日木曜日

小動き・・・。

ゴールド、小動き。
アジア市場、そしてロンドン市場でも方向感のない動きが続いています。現在1670ドル台前半で推移。
ひと昔前なら日中10ドルの変動も決して小さな動きではなかったですが、上下に30ドルオーバーでスイングしていたことに慣れ初めていただけに、すごく小さな値動きに感じられてなりません。

TOCOMもこういった流れのなかで静かでしたね。相変わらず期中のポジションが落ちてましたが、特別割安でも高いわけでもなく、積極的にポジション取るような動きも見られず。といった調子でした。
中国市場も今日は静か。上海市場も出来高は低調でしたね。相変わらずロンドンフィキシングとの価格差を見ると圧倒的にプレミアムの水準で取引される状況は続いていますが、先月後半に一時50ドル近く割高になったところからは大きくプレミアムは低下しています。5日移動平均で見ると、足許では15ドル程度でしょうか、だいぶ下がってきました。

ボラティリティの動きだけを見ると、なんだかもう一度アップサイドのモメンタムが強まりそうな流れを示唆しているといえそうです。果たしてどうなるでしょうか。目先のレンジ上限となる1690ドルを上回り1700ドル台へと取引レンジを切り上げることが出来るかどうかが、今週後半の注目ポイントとなりそうです。

続く質への逃避の巻戻し、ゴールドは底堅い動き

ゴールド、市場のリスク許容姿勢の改善が進むなかで底堅い動き。
昨日のNY市場は欧州委員会が債務危機の収束に向けた工程表を発表したことを手掛かりに投資家の買い姿勢は維持され、また午後に公表されたFOMC議事録でも追加の資産購入に関する協議がされたことが明らかになると、これを好感するムードが拡がりました。
ゴールドはCOMEXオープン前から買われ、一時は2週間振り高値水準となる1690ドル台までの上昇もありました。その後積極的に上値を伸ばす展開とはならなかったものの、戻りを売るような動きはなく1675-1685ドルの比較的狭いレンジで取引されると、終盤も底堅さを維持しました。
欧州危機収束への期待が高まるなかで米国債はこれまでの質への逃避の巻き戻しの動きから続落が続いていますが、ゴールドはこういった動きに反応していません。引き続きコモディティ的側面からの買いが集まりやすい環境が続くとすれば、短期的にはジリジリと水準を切り上げる可能性はありそうです。うまくいけば週末に1700ドル回復なんてことにもなるでしょうか。

【Barclays: Disinvestment Weighs Upon Palladium Prices】
バークレイズがレポート内で最近のパラジウムについて触れていました。
それによると、基本的なパラ需要は引き続き好調、さらに改善の兆候を示しているにもかかわらず、パラジウム価格には下押し圧力が働いている。その要因は主に投資需要の後退であるとのこと。

“Thus, while palladium’s fundamentals remain intact, disinvestment has proved to be a key swing factor as concerns over demand weigh,”
“In turn, prices need investment flows to stabilize before they can look to their fundamentals for support.”

だそうです。
確かに各国のパラジウム輸入量を見ると、(最近の下落は)下げすぎ、というような気がします。
 ただ、大きく切り返さないところを見ても、現在の環境ではこれが適正、なんでしょうね。

2011年10月12日水曜日

再び上昇

ゴールド、底堅さを示した後、欧州市場で上昇。
アジア市場では底堅い動きとなり、1650ドルで下値をサポートされるなか目立った動きもなく推移。引き続きアジア需要家からと見られる買いも続いているようであり、市場のマインド低下がなければ今後も短期的に大きく崩れる可能性は低いように思われます。
TOCOMも海外市場に方向感がないだけに決め手難で出来高も低調。売買報告を見てもニューエッジが2万枚超の商いを記録してましたが、それ以外は軒並み1万枚割れとなっていました。終値では小幅に下げましたが、取組高も少し減っています。

ロンドン市場はこの後の銀行資本増強策の発表控え期待感から為替相場ではユーロ買いが進んでおり、主要コモディティが買われるなかゴールドもこれに追随する格好で買われています。ユーロ圏の8月鉱工業生産が予想外のプラスとなったこともポジティブに受け取られているようです。現在1685ドル付近、昨日の高値を超えました。
前日のNY市場でも投資家のリスク許容姿勢の改善が見られていますが、果たしてこのまま市場は落ち着きを取り戻すことになるのでしょうか。
ゴールドは少なくとも戻り待ちでショートする場面ではないと思いますが、コモディティ、それともsafe haven assetsとして米国債などをフォローするような動きとなるのか、まだ動向を注視する局面は暫く続くと思います。

【Gold price seen averaging $1,770 in Q4 -GFMS】
というわけでGFMSのPhilip Klapwijk会長がゴールドの価格見通しを示していました。
11年Q4はアベレージで1770ドルだそうです。強気ですかね、今の価格水準を考えると。
この先1800ドル台までの上昇はあるだろう、という見方なんでしょうか。それくらいないと出ない数字ですねこれ。
ちなみにシルバーは Between $30 and $43 an ounce ということです。
ゴールドがそういう見通しなのになぜシルバーのレンジはこんなに広いんでしょうか。
レシオは縮小する、と見てるんですかね。よくわかりませんが。

ニュース記事読んでいたらThomson Reuters GFMSって表記されていたんですが、ロイターが出資(傘下?)してるんですね、今って。
先日書いたグローバルヘッジブックの件でスポンサー変わったんですかね、と書きましたが引き続きSoc Genはスポンサー付いてました。(下記リンク参照)
http://www.gfms.co.uk/Market%20Commentary/SG-Hedge-Book/SG_GFMS_Global_Hedge_Book_Analysis_Q2_11.pdf

Gold is lacking in initiative...

ゴールド、その後のNY市場は小動き。
コロンバスホリデー明けのマーケット、本格的に投資家が戻ってきたなかでリスク許容度改善から積極的な買い進む向きはほとんどなく、引き続き金融市場全体のセンチメントに安定した方向性が示されないなかで他市場の動向に振らされる展開が続いています。
株価は続伸しましたが、FX相場ではこの日はユーロが小動き、こういったことからゴールドも決め手となる要因を欠き売り買いが交錯しています。1650ドル付近で底値固めと見ることも出来そうですが、やはり短期的に大きな上昇は難しくなってきたように感じられます。
昨日はスロバキアでEFSF機能拡充案が否決されていましたが、今後欧州救済基金の拡充案が承認された場合にはゴールドが他コモディティ市場のような値動きをするのか、あるいは安全逃避資産として再び選好されるのかの見極めが肝要となる局面となるでしょう。
一つの指針としてゴールドETF市場への資金動向には引き続き注目していきたいところです。

【JPMorgan Stays No. 1 in Institutional Investor's analyst rankings】
Institutional Investor誌の全米調査チーム番付が11日発表され、 JPモルガンは、各部門で1位評価を得たアナリストが計40人に上り、初戴冠だった昨年に続き1位を獲得したとのことです。2位は、バークレイズと米バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチで共に39人。
なかなか個人投資家の方がこういった金融機関のリサーチノート(レポート)を目にする機会もないかもしれないですが、リサーチ部門の充実さというのは意外なほどに取引の際に評価されます。
コモディティに関してもJPはエネルギー分野がメインのような感じですが、ベースメタルとともにプレシャスメタルもカバーしてレポート出してますし、バークレイズ以下上位にランクされている各社はいずれも有名なアナリストを配してプレシャスメタルのリサーチも展開していますね。


2011 2010
Ranking Firm Ranking

1 JPMorgan Chase & Co. 1
2 Barclays Plc 2
2 Bank of America Corp. 3
4 Credit Suisse Group AG 4
4 UBS AG 5
6 Citigroup Inc. 8
6 Morgan Stanley 7
8 Deutsche Bank AG 9
9 Sanford C. Bernstein & Co. 6
10 Goldman Sachs Group Inc. 10
10 ISI Group Inc. 10

2011年10月11日火曜日

決め手なく、本格的な戻りも展望しづらい局面

ゴールド、アジア市場は堅調に推移し1880ドル台まであったものの、その後のマーケットで下落。
NY市場オープン前には1860ドル割れまで再び押し戻されています。特に決め手となるような材料があったわけではないものの、やはり決定打のないなかで買われ続けるという展開をのぞむのは難しいかもしれません。
中国市場は引き続きそれなりに活況、またアジアの実需買いも下支えとなっているようですが、市場全体のリスク許容度が回復基調にあるなかでコモディティ市場に向かうファンド資金の環流が鮮明となるような流れにでもならない限り、こういった要因だけでスルスルと上がるようなシナリオは展望しづらいでしょう。
この後のNY市場で再びどういった動きを見せるか注目したいところですが、現在の市場全体の環境を考えると急激な相場上昇という可能性は低いように感じられますが、さてどうなるでしょうか。


【Paulson main fund said to Lose 47% this year through Sep.】
さて、ヘッジファンドということでジョンポールソン率いるポールソンファンドのお話をひとつ。
Bloombergが伝えたところによると、事情に詳しい関係者からの話として同ファンドが運用する「リカバリー・ファンド」と「クレジット・オポチュニティーズ・ファンド」を年末に解約するための請求は10%未満にとどまったとのこと。同ファンドはともに9月末に解約請求を締め切っており、ポールソンのファンド全体での解約総額がどの程度になるかの一応の目安になりそうです。
BofA、Citiやらの株価急落を受けて8月末以降、たびたび今年のパフォーマンスが苦戦している、というより悪いと指摘されているポールソン。主力の「アドバンテージ・プラス」などの残りのファンドの解約請求期限は10月末、ゴールド関係のファンドについても果たしてどの程度解約されるかによって最大規模のゴールドETF、SPDRのポジションが大きく動く可能性もあるだけに注目ポイントとなりそうですね。

ちなみに10日時点のSPDRの現物保有量は前営業日から1.51トン減の1227.99トン。4営業日振りに小幅ながら残高が減りましたね。

リスク選好の流れ、ゴールドも上昇

ゴールド、市場のリスク許容度改善が続くなかで買われ、一時1680ドルまで上昇する場面もありました。
独仏首脳が銀行支援策の策定を公約し、ギリシャをユーロ圏内に維持する姿勢をあらためて示したのが背景と指摘されていますが、為替相場ではドル指数が1.5%低下、ユーロが2.4%高となるなどこれまでのドル高基調の反転が鮮明となっています。株価上昇が続くなかでコモディティ市場もこの日は広範に買われ、原油は2週間振りの高値水準まで戻しました。
ゴールドも序盤から底堅い流れが続き、COMEXクローズ後も上値を伸ばす流れとなりました。おそらくファンドらによる買いが要因でしょう。今週末発表されるCFTC明細ではおそらくマネージドマネーのロングが大きく増えてるんじゃないかと思います。







市場全体のリスク許容度改善が続くなかで、このような動きが本格的なゴールド相場の基調回復に繋がるとはなかなか考えにくいところですが、このまま一気に1700ドルを上回る展開となるかにひとまず注目したいところです。

ちなみにゴールドETFは大きな残高の変動はなかったですが、前週末時点のZKB(こちら週1でしか正式な保有量が報告されないのです)は10万オンスくらい増えていました。9月中旬以降のゴールド相場急落局面でも残高が増え続けています。

2011年10月10日月曜日

Gold extending gain amid fading Euro area debt concern

ゴールド、じり高推移で1660ドル台まで上昇。
アジア市場は中盤以降も底堅い流れが続きました。株価は上海総合指数が09年3月以来の安値となるなど全般にやや軟調でしたが、国慶節明けのSGEが活況取引となったように、引き続きゴールドに関しては安値圏での需要は強いようです。
BloombergにもこんなVideoがありました。ご参考まで




さて、NY市場どうなるでしょうか。
デクシアの解体決定や独・仏首脳が欧州の銀行の資本増強計画を来月開催のG20首脳会議までにまとめると約束したことを好感する流れを受けて再びリスク許容の姿勢が強まるかどうかに先ずは注目です。

週明けから急伸

ゴールド、大幅上昇。
明けて11日、日本は祝日休場ですが、アジアでは円下落などの動きが見られるなかで再びゴールドにも強い関心が集まっています。午前中の取引では前週末クローズベースから1%超上げ、現在1652ドル。さて、この後も右肩上がりの相場展開となるでしょうか。
各国株価はやや軟調となっていますが、米国先物株が上昇していることなど、デクシアを事実上、解体する事業分割・再編を行う処理策で合意したことによるユーロ圏の債務懸念の後退観測などを背景とするリスク選好の動きから引き続き買われる展開となっているようです。


【Natixis raised its 2011 and 2012 Gold price forecast】
週末Kitcoを見ていたらNatixisが貴金属価格見通しをrevisedしたというニュースが出てました。
フランス系ってSoc Gen以外、国内では何となくいまいち知名度が低いように感じられますがベースメタルは勿論、プレシャスメタルもそれなりにアクティブにやってるんですよね。

ちなみにこの見通し、どうやら先週月曜日にリリースされていたみたいですが・・・。
一応、ご参考まで
ゴールドの11年見通しは7月時点の1510ドルから1600ドルへ上方修正、12年も1300ドルから1450ドルへ同11.5%修正。
シルバーは11年が下方修正で36ドル(従来から2.2%↓)、12年は1.9%上方修正し27.50ドル。
また、PGMも下方修正。11年のプラチナは同マイナス2.2%の1770ドル、パラは5%引き下げ760ドルに。また、12年は共に据え置きの1800ドルと875ドルとした。

2011年10月8日土曜日

CFTC CoTR as of 4-Oct11

【CFTC CoTR as of 4-Oct11】
CFTC明細ですが、4日時点のCOMEXゴールドはファンド勢のネットロングが久々に拡大しています。前週比4.2%増の13.3156枚。ロングは約1000枚減少しましたが、ショートの減少幅が上回り結果的にネットロングが拡大しています。マーケットは続落していますが、ショートカバーは結構入っていることが分かります。これを裏付けるように、マネージドマネーのロングは前週比1786枚減少しています。

一方、シルバーはさらにネットロングが減少、1.19万枚まで縮小しました。これは07年9月11日時点以来の水準です。こちらはロングが減少し、ショートも増加。
他コモディティ市場が総崩のなかでシルバー自体も30ドル割れまで下落するなど基調悪化が鮮明で、弱気のポジション繰りが進んだことを示しました。ロング2万3859枚というのも2000年以来で最低水準です。

リスク回避の動きで下落

ゴールド、NY市場では終盤に下落。
9月の米雇用統計が市場予想を上回る好内容だったことから序盤は株価上昇、コモディティ市場も堅調推移と引き続きリスク選好の流れとなったものの、積極的な買いは続かず。フィッチによるスペインとイタリアの格下げを受けて、欧州債務危機が深刻化しているとの観測が強まり株価が反落すると後ゴールドも地合いを軟化し、COMEXクローズ後にマイナスサイドに転落しています。
やはりコモディティ的側面から買われているような流れのなかではゴールドは金融株急落やドル高など再びリスク回避の動きが強まるなかでは強地合いを維持するのは困難のようです。徐々にボラティリティは低下してきているものの、この日もETF保有残高に動きがなかったように本格的な上昇基調回帰にはまだ時間が必要ということでしょう。
引き続き1600ドル割れなど大きく売り込まれる局面があれば押し目を拾うべきと考えますが、積極的にロングを積み上げるタイミングは暫く先であろうと考えています。

下記は今週の主要ゴールドETFの残高推移です。小幅ながら残高は引き続き減少しています。
先ずはどのタイミングできちんと減少に歯止めが掛かるかを見ていきたいところです。

また、下段はCOMEXのファンド(マネージドマネー)のネットポジションと価格の関係を散布図で示しました。
今週のCFTC明細は後ほどアップします。









2011年10月7日金曜日

Price defference: Gold vs Plat

【Price defference between Gold and Plat】
過去の推移から見れば、ゴールドとプラチナの現在の価格差ってどう考えても今後縮小、逆転すると考えられそうですね。
下記チャートはゴールドが本格的な上昇相場に入ってからの両者の価格差の推移です。
過去10年で市場参加者の構造が大きく変わり、また価格水準が5倍以上の水準まで引き上がっていることなどから単純に判断するのはあまりにリスクが大きいと思われますが、短期的にエントリーポイントがどのあたりなのかを考えるには参考になりそうですね。

さて、どちらに…

ゴールド、小動きが続いています。
発表された米国の9月の雇用統計ですが、非農業部門雇用者数は前月比で10.3万人増と市場予想の6万人増を大きく上回りアップサイドのサプライズ。前月分も上方修正され、雇用市場の改善を示す内容となりました。この結果を受けて株価は先物が上昇しています。
コモディティ市場も全般にリスク許容度の改善が伺えるなかで広範に買われており、PGMは大幅続伸。パラも600ドルを回復しましたね。
ゴールドはアジア、ヨーロッパ市場前半を通じて1650ドル台での小動きに終始しました。同指標発表後にやや水準を上げたものの、スポットベースでは1665ドルで上値を押さえられたあと足許では小緩み再び1650ドル台前半。さて、再びコモディティ市場の上昇にサポートされる形で水準切り上げとなるでしょうか。

引き続き本格的な市場の基調回復にはボラティリティ低下とゴールドETF市場などへの資金流入の再会が必要との見方は変わりませんが、果たして市場のマインド回復で大きく切り返してしまうような展開となるかどうか注目したいところです。


【Gold price forecast: Mogan Stanley】       
Gold will perform best among commodities next year and may rally to a record as investors seek to safeguard their wealth against slowing economic growth, according to Morgan Stanley.

ということで最近再び何かと話題のモルスタが昨日、ゴールドについて来年にかけて主要コモディティでもっとも堅調だろうといった内容の強気のレポートを出してました。

“With macro headlines threatening demand across the complex, we have become more selective about commodity exposure,”

で、なかでも

“Gold and silver are our top commodity picks heading into 2012.”
“Gold, and silver to a much lesser extent, are viewed as safe havens and store of value as well as the closest thing to a global reservc currency.”
"Gold has been the most resilient in past recessions”

という見通しだそうです。
ゴールドの価格見通し(12年)は従来から35%引き上げ2200ドル、シルバーも上方修正し50ドル。
さらに"Bull-case"では2464ドル、とこのタイミングでも強気の見方も示しています。
一方、オイルやカッパーの見通しを引き下げています。

見極めは慎重に

ゴールド、底堅い動きが続いています。
NY市場は株価続伸、為替相場ではユーロ高、原油など他コモディティ市場上昇とリスク許容度改善を示唆する動きとなりましたが、それでも買われています。いわゆる通貨的側面ではなく、コモディティ的見地からの買い、なのでしょう。マネージドマネーなどのロングが増えてるんでしょうきっと。
注目が集まっていたECB理事会については、政策金利は現行水準で据え置かれましたが、資産購入プログラムと長期資金供給の再開を市場は好感する格好となっています。果たしてこれが極めて一時的な効果に止まるのかどうか、向う数日の動向に注目となりそうです。
なお、本日は9月の米国雇用統計が発表されます。既に発表されたADP雇用統計や新規失業保険申請者数は今後の雇用市場の改善を示唆する内容でしたが、仮に予想を下回る結果となった場合に市場がどういった反応を示すでしょうか。過度に悲観的な見方が高まるようであれば、やはりリスク資産をこのタイミングで積極的にロングするのは時期尚早、となるかもしれません。
押し目は買い、というスタンスは引き続き変わりませんが、まだ見極めは慎重にしていきたいところです。

ちなみに、ゴールドETFの残高は昨日もほとんど変動なし。一部ETF Secのものなどが今週に入り残高が増える動きが見られていますが、やはり基本的な背景が異なる要因で買われている現状を考えると、こういった市場に本格的に資金が向かうのはまだ先でしょうか。


【Shanghai Gold Exchange Platinum trade volume in Sep11】
先月分のSGEのプラチナの取引状況をまとめました。日ごとの推移を見ると、マーケットが急落した月後半に取引量が跳ね上がっていることが分かります。9月の取引量は9036キロ、月別で見ても過去最高水準となっています。
実需系が在庫しているなどの要因が考えられますが、中国などではやはり価格が下がればこういった需要は盛り上がります。ただ、これらの動きが相場を押し上げる要因にはなかなかなり得ない、ということも同時に分かりますね。

2011年10月6日木曜日

様子見ムードのなか、底堅い動き

ゴールド、底堅い動きです。1640ドル台後半で小動き。
やはり様子見ムードが強いようです。COMEXも目立った動きなく、出来高も平凡ですね。
ロンドン市場午後、ECB理事会後までは大きく振れる展開は想定しづらそうです。
一方、PGMが上昇してます。特に材料があるわけではないですが、グローバルの経済成長懸念の後退見通しからコモディティ市場全般に買いが入っていることが背景と見られます。市場が落ち着きを取り戻せばやはり大きく切り返す可能性もありそうです。


【Istanbul Gold Exchange Gold Import in Sep11】
イスタンブール金取引所の9月の金輸入量が今週発表されてましたね。9月の金輸入量は18.232トン。
過去2年の月別推移をまとめてみました。プライスセンシティブの需要動向を顕著に反映し金相場高騰で一時大きく鈍った同国の金輸入ですが、最近はそこまで数量は多くないものの安定してますね。徐々に弾力性が付いてきたということでしょうか。

指標探しが難しい局面

ゴールド、反発し1640ドル台まで上昇。
欧州当局が債務危機の収束へ向けた措置を実施するとの観測が広がったことを手掛かりに為替相場はドル安基調となりましたが、ロンドン市場では序盤に大きく売り込まれる場面があったものの、1600ドル割れ水準では下値をサポートされ、NY市場では株高の流れにも徐々に買いが膨らみました。
後半じりじりと上値を伸ばす格好で1640ドルまで上昇、最近の下げを帳消しにしそうな動きです。
しかし、指標となるものがコロコロと変わっていて何を見ながらトレードすればいいのか、難しい局面です。確実そうなのはやはり大きく売り込まれる可能性は低そうだ、ということだけでしょうか。
明けて6日のアジア市場も底堅い動き。引き続き実需系の買いは続いている模様で、また株高も交換される流れであり、ひとまずECB委員会までは追加的措置があるのかどうかを見極めたいと、様子見ムードが続きそうな予感です。

TOCOMは今日も特に目立った動きなしでしょうか。プラチナはこの水準でも相変わらず期先は少しですが割高なんですかね。もう1、2社がアービトラージしてくれば割高感も直ぐに解消されると思うんですけどねぇ。

今朝は特に面白いニュースが見当たらないですが
今さら感満載ですがWGCの新代表は森田隆大氏になったと週初めに発表されていましたね。
豊島さん同様、個人投資家の方々にも積極的にプロモーション仕掛けて行くのでしょうか。今後の動向に注目したいと思います。

2011年10月5日水曜日

TOCOMゴールドのポジション動向を考える

TOCOMのゴールド、海外市場が下げたことで今朝はまた投げがそれなりの大きさで出て良そうな動きです。やはり節目の水準である4000円を下回るのはインパクトが大きそうです。
積極的に押し目を拾う動き、すなわちTOCOMの対海外市場での割高感が強まるような流れではないので、今日も最近の流れを継続し期中のポジション中心に落ちていくのでしょうか。

最近、TOCOMの期近-期中のポジションが落としやすいだろうと指摘しているのはリーマンショック当時のように期近-期先にかけてのコンタンゴ(順ザヤ)のスプレッドに変化が見られていることによります。
そこで、当時を思い返しながらその理由を解説しておきました。なんか無駄に長くなってしまいましたが・・・。


当時はリーマン破綻前後から各金融機関のCDSのスプレッドが急拡大するようなパニック的な動きが強まるなかでドル需要が高まり、さらにゴールド自体もマーケットが大きく崩れることなく底堅さを見せたことから、これによりゴールドの円ベースで見たスワップは1年物でもオファーベースでマイナスまで低下しました。
で、これをきっかけにアービトラージのポジション解消が加速。さらに株安が加速したことによりTOCOMでも個人投資家のロング解消を急ぐ、投げ圧力が強まったことでTOCOM自体も割安となってしまい先限が対スポットで通常時25-30円程度の割高からディスカウント20円程度割安の水準まで一気にマーケットが激変しました。瞬間では50円近く割安の場面もあったんですよね、たしか。
商社勢はポジションの解消を進めるには、この場合、割高のTOCOMを売って海外市場を買うというオペレーションを行っているわけで、割安のTOCOMを買戻すに伴いアービトラージしている海外ポジションはBorrowingしなきゃならない訳です。
で、当然スワップレートが長短ともマイナスに落ち込んでいるわけですから、Borrowに大きなコストを払ってまでポジションを解消するのが賢明でないと判断すれば、所謂フジヘッジ(TOOCMデリバリーに合わせ海外市場をlending)をベースに考える場合、期近のポジションからポジションから落とすのが最大利益を得ようとする上ではセオリーとなります。(勿論この場合、ポジション解消を進めるのとTOCOMポジションを期近から期先へロールオーバーし、且つ海外市場のポジションをFwd to Fwdでlendingしてどちらがcost面から採算ベースに合うかを判断します)

当時はまだ東工取日報で日ごとの各社のポジションが公表されていたので、誰がどういうポジションを保有しているのか確認可能だったことから、ポジション表見ながら「あー、あそこはもう(ポジション減るの)終わりかな。」みたいなことを取引終了後に勝手に推測してたりしましたが、果たして今はどんな具合なんでしょう、利食い可能なポジションは大方消化したんでしょうか。

反落も大きな基調変化はないと思われ・・・

ゴールド、NY市場で反落。一時1620ドル台までありました。
GSが世界の経済成長見通しを下方修正、ドイツとフランスがリセッション入りするとの見通しを示したことなど、引き続き投資家が米欧経済への信頼感を喪失しているなかで今後の需要後退可能性やリスク資産離れの動きが続きコモディティ市場がこの日も総崩れ。急落している穀物は続落、エネルギーや非鉄も下げるなかゴールドも再びキャッシュ化を急ぐ動きに押された模様です。明日発表のETF残高はもしかするとまた少しでしょうが、減少しているかもしれませんね。
ただ、この日の動きを見ても急落するような流れではなく、下げ止まり確認後は押し目を拾われています。クローズは1625ドル付近。その後のアジアでも小幅ながら買われています。
さて、話題となったバーナンキFRB議長の議会証言。景気浮揚のために追加措置を取る用意があると述べたことから、FOMCがさらなる金融緩和措置、つまりQE3実施に踏み切るとの観測から株価は反発しています。
ただ、実際に追加措置が行われれば下げると思われるドルは為替相場でこの日も上昇、確実に楽観論が拡がっているとは判断し難い状況といえそうです。
今日のマーケットの流れを見ても、暫くの間は不安定な動きが続きそうな気がします。ただ、もはや市場のセンチメントがさらに弱気に傾倒するようでなければ、ゴールドは大きく売られる展開はないと考えています。押し目買いのタイミングを見極めつつ、徐々にロング積み増しを図っていきたいところです。


昨日のLMEディナーでCEOのMartin AbbotがOTCシルバーのクリアリングサービスを来年にも開始する見通しだと述べたみたいです。そのほか買収問題についても言及してましたね。
そういえば、以前どこかの銀行主催のパーティでAbbot氏と席が隣になったことがありました。同じ時計してて、驚いたというどうでもいいことを思い出しました。

【Goldman Sachs reiterates 12-month Gold prices target of $1860/oz】
上述のGoldman Sachsのレポートと同じ日にゴールドの価格見通しも出てました。
12ヶ月のゴールドのターゲットは1860ドル、だそうです。

“As we expect gold prices will continue to be driven in large measure by the evolution of U.S. real interest rates, and with our U.S. economic outlook pointing for continued low levels of U.S. real rates in 2012, we continue to recommend long trading positions in gold and reiterate our 12-month price target of $1,860/toz,”

とのこと。また、

“Our U.S. economics team further lowered their U.S. GDP-growth outlook and expects below-trend economic growth in 2011 and 2012. As a result, we expect that 10-year TIPS yields will remain near current low levels.”

“We expect that the level of concern over European sovereign debt will continue to drive gold prices, with the potential for a European financial crisis skewing the balance of risks to the upside.”

とも指摘しています。
超約すると、ゴールドにとってfavorな環境は続くという見通しです。

2011年10月4日火曜日

Gold regains...

ゴールド、底堅い動きが続いています。相変わらず為替相場はドル高基調、というよりもユーロ安に拍車が掛かっていますがそれでも動じません。株安の流れにもロンドン市場入り後には上昇する場面も見られており、よほど大きく市場に影を落とすような材料が出現しない限り大崩れはなさそうな気がします。
この後のNY市場、さらに買いが集まる展開となるでしょうか。

一方でPGMは軟調ですね、弱い・・・。CMEがカッパーとプラチナの証拠金引き上げをまた発表していましたが、これらも圧迫要因となっているのでしょうか。前日発表された米国の自動車販売台数などは過度に弱気の見方を助長する内容ではなかっただけに、歴史的水準まで拡大しているゴールドとの価格差がさらに一方方向に開いていくのかどうか、目先の動向に注目したいところです。

TOCOMはゴールドは引き続き特に目立った動きなく、期中のポジション落ちが続いてます。
07年のリーマン破綻直後のように過度に割安になるとの見方はどこの商社もしていないのでしょうか。特に市場全体が大きく振れるような動きがなければ、この傾向は明日以降も続くでしょう、きっと。

【Global Gold Hedge Book Increases By 190,000 Ounces in 2nd Qtr】
GFMSの11年Q2のヘッジブックがリリースされました。
ヘッドラインの通り、当期はヘッジポジションが増加しています(前期比19万オンス増)。トータルのヘッジ残高は5.07百万オンス(158トン)に。ヘッジャー筆頭はAlkane Resourcesで9万オンス増だったとのこと。ただし、全体で見ても増えたのはオプションのポジションであり、業界全体のヘッジポジション削減方向に大きな変化はないと指摘しています。
どうでもいいですが、ヘッジブックの発行(スポンサー)がSoc GenからThomson Reutersに変わってました。Q1分を見逃していたので今気づきましたが

変わる流れ

ゴールド、小幅続伸で1660ドル台まで上昇。
引き続き為替相場ではドル高基調が継続、株式市場続落の流れのなかでも底堅さを見せています。
米国経済指標は総じて予想を上回る内容を示したものの、これで市場に楽観的な見方は拡がらず、引き続き欧州のソブリン債危機が材料視されるなかでS&P500種の金融株指数はこの日も4.5%下落。BofAやCitiは9%以上下げました。
先週末から指摘してきましたが、やはり先週はじめまでであればこのような動きのなかで売られていたゴールドですが、流れは変わっているようです。この日もゴールドETFの残高はほとんど減っていませんし。
というわけで、動じず落ち着いて構えながら引き続き本格的な貴重回復のタイミングを見極めつつ、押し目を拾っていく局面でしょう。他コモディティ市場は依然軟調な流れが続いていますが、ゴールドは今日も底堅く推移すると考えています。

そういえば、LMEウィークなんですね。
何年か前でしたが、カッパーが8000ドルに初めて到達した年、LMEディナーの日に暴落したんですよね確か。
それ以後もこの週ってイメージとしていつも下げてる気がします。まぁきっと調べればそんなことないんでしょうが・・・。


【Outlook for Gold prices】
HSBCのアナリスト、James Steel氏がBloombergに出てました。
10-12月のゴールドについて、インフレの動きは一時的に収まりをみせるものの、引き続きFedの低金利政策などにより11四半期連続でゴールドの騰勢は続くとの見方です。

2011年10月3日月曜日

PGM lower, demand concern putting pressure...

ゴールド、ロンドン市場で上げ幅拡大で1650ドル回復です。
アジア市場では朝方から株安のなか底堅く推移し、ドル高基調にも売り圧力が強まるようなことはありませんでした。やはり流れは変わっているようです。ドル高で売られないとなれば待っているのは底堅い動きということになるでしょう。シルバーもゴールドに追随する形で上昇しています。
一方、PGMは軟調。LME、上海で非鉄が大きく下げていることも関係していそうですが、やはり工業用需要の後退懸念が積極的に買いづらい流れを作っているようです。そろそろ自動車メーカー等は来期以降の長契の詰めの時期に差し掛かってきますが、価格が大きく下げていることでパラへのシフトを急ぐなどの動きがあるかと思いましたが、そういう動きも少なくとも来年に向けてはなさそうですね。
まぁ鉱山会社としてはプラチナが売れないと困るので、相場が「行け行けドンドン」で上がっていれば話は違うのでしょうが、現在の環境下ではそんな動きを加速させるような売り方はしないでしょうけど。

【UBS lowers 3-month Gold and Silver price forecast to reflect recent price drop】
UBSがゴールド、シルバーの価格見通し(1ヶ月、3ヶ月)をともに従来見通しを引き下げています。
ゴールドは1ヶ月が1950ドル(7.1%引き下げ)、3ヶ月が1775ドル(↓9%)
シルバーは1ヶ月が35ドル(↓30%)、3ヶ月が32ドル(↓30.4%)、とのことです。

ちなみに見通しについてはEdel曰く
"Our core bullish view on gold remains unchanged and the light nature of [speculative] positioning is a big positive, but our previous one-and three-month [prices]...are overly ambitious given the recent slowdown in market momentum,"

だそうです。
相場が上がり始めたらまた直ぐ上方修正しそうですけどね(笑)

Investors stayed on sidelines ahead of the meeting

ゴールド、3日のアジア市場では序盤は買われています。
積極的に買い上げられる展開ではないものの、依然として実需絡みの買い意欲は強いようです。ユーロ圏での会合を前に様子見ムードが強いなか、為替相場は再びドル高基調、アジア株も調整色が強まっていますが、これらに大きく振られることもない模様です。現在1634ドル台で推移。
果たして、今週はどういう展開となるでしょうか。ドル高で売られないとなれば急激な株安でもない限りさらに一段の下落のシナリオは想定しがたいでしょう。そろそろ本格的に買い場探しの局面が到来するのかを見極めていきたいところです。

TOCOMのゴールドは今日も特に目立った動きはないですね。引き続き緩やかなペースで期中のポジションが減っていくのではないでしょうか。プラチナも最近のなかでは閑散商状といえる薄商いです。
そして、ゴールドとの価格差が200円以上に開いてますね。ファンダメンタルズを考えればプラチナのスプレッドも今後需給タイト感が強まることが短期的に見込み難い状況だけに、長期的タームでは、ロールしてポジション保有し続けていればうまく運用可能かと思われます。価格差縮小のポジション構築してもいいタイミングのような気がしますが、果たして両者の価格差はさらに拡大するのでしょうか。過去に例がないだけに判断が難しい局面、今月はこちらの動向にも注目です。


【U.S. Mint American Eagle bullion sales in Sep】
9月の米国アメリカンイーグルコインの販売量をまとめました。
ゴールドは前月から減少したものの、シルバーは前月比増。今年1月以来の高水準となる446万枚に達しています。中旬以降は相場が乱高下しましたが、引き続きこのような現物投資需要は旺盛のようです。
年間販売量ではゴールドは過去2年のペースを下回っていますが、シルバーはQ4によほど大きく落ち込みがない限りどうやら過去最高を更新するのは間違いなさそうですね。

2011年10月2日日曜日

過去の動き

さて、季節も巡り10月です。今年もあと残すところ3ヶ月、早いですね。
今月のマーケットを展望、ということで基本に立ち返り、過去の動向がどうだったのか、ということを見てみようと思います。
TOCOM、COMEXの各メタルの月別の陰陽線の確率をまとめてみました。
下記テーブルは月別の陽線(月末終値)>始値)出現率です。
サンプル数が不揃いのため判断しづらい部分もありますが、まぁ大きな流れは見えるのではないかということで。過去10月はゴールド、シルバーよりもPGMの方がパフォーマンスが良いようです。
今年の場合、バブル的な動きが膨張、収縮(破裂、とは表現したくないですね)するという極端な動きが過去数ヶ月で見られているだけに、例年以上にあくまで参考データとして見るのが賢明と思いますが、年間を通じてもゴールドは過去においては上昇を見込みづらい1ヶ月であるようです。

2011年10月1日土曜日

CFTC CoTR as of 27-Sep11

【CFTC CoTR as of 27-Sep 2011】
さて、発表されたCFTC明細です。
27日時点のCOMEXゴールドのファンドのネットロングは前週比2万2728枚減の12万7801枚。やはり相場急落のなかで前週から大きく減りました。ネットロングが13万枚を下回ったのは09年5月以来、09年4月7日時点(12万7812枚)以来の低水準となっています。相当投げが出た、ということでしょう。マネージドマネーのロングも急減しており、こちらも09年5月以来の水準まで落ち込んでいます。
マーケット環境を考えるとさすがにネットショートになるようなことは想像し難いところですが、来週の統計についても今週前半のマーケットの軟調な流れを考えるとさらにロング減少、といった数字になるかもしれないですね。

シルバー、PGMも大局的な流れはゴールド同様といったところでしょうか。
パラジウムのロング、相当減りました。どう考えても現在の水準は需給ファンダメンタルズからは割安と思えるのですが、今後ロングの急速な積み上げが見られるでしょうか。ちなみに、現在とファンド勢のロングが同数量だった09年5月時点のパラジウム相場、250ドル近辺でした。そう考えると相当高値水準ではあるんですよね、このマーケットも。

再び底堅い動き

ゴールド、NY市場も底堅い動きでした。
株価は再び大きく下げたものの、積極的に売り進む向きはなく、1600ドル台を維持して終了。週末、月末要因ということも多少は関係したのでしょうが、ファンドの換金売りもほぼ一巡したと見て良いのではないかと思います。
再び主要経済指標が世界経済減速の兆候が強まりを示唆する内容となっている点は気がかりですが、ドル高局面で大きく売られる流れが転換したとすれば、やはり再び通貨的側面から買いが入る可能性は高いと思われます。昨日はゴールドETFの残高増えてましたし。
来週前半のイベントをこなすなかでどのような動きを見せるか、注視していきたい局面ですね。

ちなみに、11年Q3のゴールドのパフォーマンスですが、四半期ベースでは8%上昇した一方、9月単体では11%安と08年10月以来の大幅下落となっています。

【Precious Metals holidngs by Exchange-Traded Products as of 28-Sep】

さて、End of Sep.の各メタルのETFが保有する現物量の推移です。
ゴールドだけウィークリーのデータにしてありますが、今週も結構大きく減りましたね。
一方、シルバーは足許で減少しているものの、9月全体では大幅なネットプラスとなっています。
引き続きどのタイミングで本格的に同市場への資金流入が再開するか注目していくべきでしょう。