それにしてもゴールドは荒っぽい値動きが続いています。朝方から強含みの流れを汲み堅調に始まったロンドン市場はメルケル独首相が債務危機の解決手段としてユーロ共同債を導入する案に反対を表明。金融市場が政策決定を左右することを許さないと言明したことでまたまた吹き上がり、COMEX、スポット相場はともに一時1890ドルまで水準を切り上げました。
ただ、その後は米国株が夜間で先物が堅調推移となっていることなどを背景に徐々に地合を軟化しており、約4時間下げ続ける展開。安値では1860ドル割れまでほぼ一本調子に下落した後、足許では1860ドル台前半で値固めし、どうやら再び上昇に転じ始めた模様。本日のNY市場も米国株など金融市場の動向に振らされながら、大きな値動きは続きそうな予感です。
何しろ相当に行き過ぎた相場のため下げ始めたらどこまで下げるかイメージしづらいですが、基本的に市場全体のセンチメントが劇的に好転していない以上、明らかにオーバーヴァリューの状況ながらも下押す局面では、「押し目は買い」が鉄則なんでしょう。短期的な棒上げ商状が一旦は終局を迎えるとすれば、ここから先はエントリーのタイミングを見極める局面へ移行でしょうか。
【雑観】
TOCOMのゴールド、出来高増えてます。日中取引で先限だけでも6万枚も出来高があるとトレードしてても流動性があって楽しいんですが、デイリーで公表されている売買上位10社の動向を見ると、上位を占めているのは山前、AST、KFT・・・とプロップトレードばかり。ドットやニューエッジにしても純粋にブローカーとしてのポジションがどれくらいあるのかと考えると、残念ながらこれだけお祭り商状にもかかわらず国内投資家のマインドが大きく高まる機運は見られないようです。
まぁ最近ワイドショーなどでも金価格上昇、なんてテーマが面白おかしく取り上げられてますが、基本的に「タンスに眠ってる宝飾品の売り頃ですよ」なんて全く先高を見据えていない報道してますし、こういうところからマインド変えなきゃいけないんでしょうね。
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