2011年8月19日金曜日

欧州市場と雑観

LDN市場がオープンするやいなやいきなり買い上げられ1880ドルまで急伸したゴールドですが、さすがに上がりがきつすぎたか、その後は売りが出て1860ドル台まで下げました。ただ今日一日の流れを見れば、これでも総じて底堅いといった展開か。米国株価は主要インデックス先物が軒並み軟調ということもここまで積極的な売りが手控えられる背景にある模様。
NYの連中が出て来た後はCOMEXは売り物勝ちとなり、side by sideの取引開始後1850ドル台前半まで下げましたが、やはり他市場の様子見のムードは強い模様。本稿執筆時点(22時25分)では再び1860ドル台半ばまで反発といった具合ですが、この後の株価の動向次第でまた午後にかけて大きく動く可能性も考えられるんじゃないでしょうか。

【雑観】

最近の貴金属マーケットがどうしてこのように堅調に推移しているかを解説すれば、

A debt crisis in Europe and a downgrade of the US credit rating have in recent weeks only aggravate fears about the global growth slowdown. While boosting the value of bullion, the darkening macro picture has dramatically altered fundamentals of precious metal investing.

みたいなのがイチバンもっともらしい答えなんだろうきっと。

今週、T-Noteの利回りが過去最低の2%割れまで低下したことからも、safe-havenと呼ばれる動きは市場で活発であり、ゴールドマーケットにもその一部は向いているのだとは思う。また国内メディアでも再三取り上げられているように爆買い中国人がアジアのフィジカル市場で目立っているのも事実だし。
ただ、注意しなければならないのは、COMEXではファンドとみられる小口の買いが仕掛け的な動きを繰り返しているわけで、決して大口の買いがドーンと相場を大きく押し上げるような買いを連発しているわけではないということ。
ファンドのロングが高水準まで積み上がってることからも超強気一辺倒に見えるセンチメントも市場のリスク許容度の改善と共に急転換もあり得るわけで、いつ急落して不思議でない状況なのです。
とはいえ、来週もきっと強いんだろうなぁ・・・。となかなか逆張りも難しい局面でもあるわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿