2011年8月25日木曜日

バブルは弾けたのか

ゴールド、予想外に早いタイミングで大きな調整局面をむかえました。
NY市場では昼前からまさに急落という商状となり、結局1750ドル水準まで下落。わずか2日で8月上旬からの上げをすべて打ち消した格好です。
金融市場安定化への楽観的見方が広がったことが背景に加えて、COMEXは一気に最大27%もマージンを引き上げたのが流石に聞いた模様で、一時は数ドル程度はお構いなしといった具合で大きなロットで売りが入ったりしていました。やはり高値掴みのロングの投げが下げ幅拡大に大きく関係しているものと思われます。
しかし、これで各金融機関のアナリスト諸氏も面目躍如といったところでしょうか。足許で急上昇していたボラティリティを考えると、高値圏特有の不安定な相場とはいえデイリー90ドル程度の乱高下は想定されていたとはいえ、実際に現実のものとなるとやはり相場はパニックを起こします。

また、ゴールドETFも昨日は大きく持ち高を減らしており、SPDRの現物金保有量は1232.3トンと、前日の1259.57トンから減少。1日の減少幅としては過去7ヶ月で最大だったとのこと。昨日はフューチャーに限らず、各市場から売りが出ていたことを示すデータといえるでしょう。
すでにGeorge Soros氏やEric Mindich氏らQ2に持ち高を減らしているのが明らかとなっていますが、こういうタイミングでPauson&Co.とか売り抜けてるのが明らかになったら一気に暴落とかもあるんでしょうね、きっと。

明けて25日のアジア市場は今のところ小動き。引き続き1750ドル付近での推移が続いています。
相変わらず下げる局面ではフィジカル関係からの買いが下支え要因となっている模様であり、また急落下にもかかわらずTOCOMも個人投資家らの買い気が大きく落ち込んでいないことからも大きく売られる展開とはなりにくい状況のようです。
基本的に大きなトレンドとしては、まだ転換点をむかえたと考えるのは難しい局面であり、再び金融市場の不安感が高まれば大きく買い進まれる可能性がある状況に大きな変化はないと思っています。現在の水準付近で値固めできるかどうか、週末の一大イベントを前に先ずは一つのポイントになりそうです。

ちなみに25日からSHFEでもマージン引き上げられます。

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