ゴールド、NY市場では序盤に一時1700ドルを割り込むもその後反発。再び1720ドル超え水準まで上昇。アジア市場でもこの流れは続き、現在1728ドル付近までさらに続伸しています。
結果的に昨日は往って来いの展開で、ポジションをホールドしていれば一喜一憂しながらも大きな痛手を被ることはなかったということのようです。
マーケットの波乱要因となったのは前日同様、ギリシャ救済案が混迷を深めているということ。欧州株が大きく下げて始まったことをきっかけにコモディティ市場でも広範に売りが出て、ゴールドはじり安の流れでNY市場オープン後には一時1700ドル割れもありました。
ただ、その水準でテクニカル要因からの売りが続かなかったこともあり、下げ止まった後は一転して反発。ドル指数の3営業日続伸など最近の流れのなかでは圧迫要因となりそうな材料が解消された訳ではなかったですが、午後にかけてはほぼ一本調子で値を戻す動きとなっています。
ユーロ圏の解決策が明確に修正されるようには見受けられないことから暫くは資金逃避的に米国債などが買いを集めるような展開は続く(少なくとも現時点では短期的に大きく売られるような事態は想定しづらい局面)ことが考えられます。
このようななかでゴールドは最近のリスク指向再開の流れがもし逆流した場合、どちらに付くのかがまだ不明瞭ですが、昨日のマーケットの動きを見る限り、よほどのセンチメント悪化がない限り現在の水準から大幅な下落はないのではないでしょうか。
引き続き押し目は買い、マーケット全体の動向を見極めつつポジション繰りを進めるべき局面だと考えています。
【U.S. Coin sales volume dropped in Oct, American Eagle Coins】
US Mintが公表している月間のコイン販売量、10月分が出てました。
10月のUSイーグル金貨の販売量は5万オンス、銀貨は306.4万オンスでした。
共に前月から減少、ゴールドは10年8月以来の低水準となっています。
一方、シルバーも3ヶ月ぶり低水準。相場が急落するなか、ETF市場などでは月間ベースで10月は資金の純流出となりましたが、こういった現物投資需要は依然根強いということが示されています。
年間ベースでも過去最高だった前年同期を25%以上も上回っており、記録更新は間違いないと思われます。
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