2012年1月13日金曜日

イーグルコインはゴールドも・・・

ゴールド、クローズベースで1650ドル回復とはならず。1640ドル付近で推移。

一旦は直近高値超えからの上値試しの様相もありましたが、結局直近レンジの上限付近まで水準訂正されています。
やはり市場全体のリスク指向回復がなければ短期的に大幅な上昇は難しそうですね。
TOCOMは今日も静か。
やはりアジアで大きく動くということも暫くは考えづらい環境でしょう。

昨日、米国造幣局発表のデータとしてUSイーグル銀貨の1月の販売量が桁外れのペースだと言うことを指摘しましたが、よく見たらゴールドもそういう状況です。

昨日時点で8万オンス超。このまま行けば20万オンスオーバーとなりそうなペース(直近の最高は09年12月の23.15万オンス)です。
ゴールドETFも週間ベースでは資金流入超(約35万オンス)となっているように先物市場以外でのゴールドへの投資資金の流れは年明け以降も続いていると判断できます。
ただ、逆説的ながらCOMEXのロングの積み増し、もしくは中央銀行の大規模な買いでも起きない限り、暫く底堅い動きが続く可能性は高まるものの、これら材料では大幅な上昇は見込み難いというのも確かだといえそうです。

やはり早いタイミングで市場のリスク姿勢が強まるかどうかが、先行きを展望する上で重要であるといえそうです。


【About correlation COMEX Gold speculator's net long positions and Gold price...】
というわけでCOMEXゴールドのファンド勢のポジション推移と価格との相関性を06年以降で見ていきたいと思います。
下記グラフでは過去2年間の動きとそれ以前ということで識別してみました。

明らかなのは過去に比べて価格とポジションの因果が薄れているということ。
11年だけ見れば逆相関に近い状態です。

ゴールドETFなど新たな投資商品の登場により直接的な因果が薄れていることもあると思うのですが、現在の市場環境を考えると、ETFの保有残高が伸びているのにゴールド価格がキャップされているということはそれ以外の要因が価格に大きな影響を与えていると見るべきかもしれません。
そういった点では中央銀行による金準備の積み上げが進んだタイミングで両者の相関が崩れ始めているということは注目すべきでしょう。

まぁ何にしても相場変動の手がかりとして大きく影響する材料だけに、現在の傾向などはきちんと掴んでおきたいところです。

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