2011年12月11日日曜日

Think about Plat/Pall price ratio

さて、PGMについて少し考えてみようと思います。
今週の貴金属市場のパフォーマンスを見ると、唯一プラスとなったのがパラジウム。
過去5日間では6.5%弱の上昇で、1ヶ月で見ても約6%上昇と最近の堅調ぶりが目に付きます。
(ちなみにゴールドは過去1ヶ月では3%程度のマイナス、堅調に思える原油(WTI)でも4%程度の上昇。)
対してプラチナは過去1ヶ月で6%以上も下落しています。
ロシア政府からサプライ問題が直接的な材料、前月発表されたスイスの通関統計等がきっかけになったと見られますが、今週発表された南アのPGM生産(産出量)が前年比で27.3%減というような材料に対してプラチナが反応しないことを見ても、市場の関心がどこにあるのかが分かりますね。

ということでプラチナ:パラジウムのレシオはどうなっているのか、ということを見てみました。
もはや過去5年のアベレージに戻るようなことはないのではないか、と思える動き。数年前にはレシオが4を下回るような場面でテクニカル絡みの動きがきっかけでパラジウムが急騰したことがありましたが、もはやそういったトレードをしている向きもないようです。
前述の材料(懸念)がワイプアウトされるまで暫くはパラ強含みでの推移が続く可能性が高いと考えると、一時的にはレシオが2を下回る可能性もありそうですね。

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