2011年12月17日土曜日

まだ難しい、底打ちの判断

ゴールド、小幅に反発し1600ドル付近。
テクニカルリバウンドで急反発とはなりませんでしたが、株価続伸のなかようやく下げ止まりました。
UBSのEdelが「押し目買いの好機」というようなコメント出したことなども好感されたようですね。
ただ、やはり欧州市場の動向市場全体が振り回されそうなセンチメントは変わっているとは判断し難い現状です。
長期的に見れば押し目は買いとの見方は変わらず、向こう数ヶ月を展望すれば来年前半にかけて底堅い流れは続くと見ていますが、来週もこちらの展開次第ではさらなる深押しの可能性もまだあると見ています。
週明けの市場の動向をよく見極めつつ、ポジション繰りを進めていくべき局面でしょう。


さて、毎週末に各社が発表しているサーベイ、最近Bloombergばかりだったので今回はkitcoのものを。
31人に質問、有効回答22人のうち14人が来週のゴールド価格について上昇を予想(8人が下落、横ばいはゼロ)という結果になったそうです。というわけで64%が上昇予想ということですね。
思い返せば先週も上昇予想、しかも数週間ぶりの強気見通しとなっていたなかでまさかの急落となったわけですが・・・。
テクニカル的に1562.5ドル、1530ドルといったサポートラインを週末に維持したことが評価されているということのようですが、この予想多分に願望的なものも入っているように感じます。、果たして今週はどうなるでしょうか。

また、ひとつ注目したいのはゴールドのリースレートが上昇していること。相場が大きく下げ、需要が高まる可能性があるだけに、こちらも年末にかけて動向を見ていきたいところです。

【Price defference between gold and platinum】
さて、ゴールドの国際価格が大きく下げたわけですが、これにより他市場との比較ではどうなっているかということでプラチナとの価格差推移を見てみます。
御存知の通り今秋のゴールド急騰以後、両者の価格差はゴールド>プラチナ価格の構図が定着化。一時は500円以上もゴールド価格が上回る局面もありました。
ヒストリカルに見ればセルゴールド、バイプラチナのスプレッドポジションを持ちたいところですが、早めにポジション取った場合、かなりロスが出ていることになります。
そして、足許のゴールド急落を受けてもプラチナ価格の下げも相応だったことからそこまで大きな修正は入っていないことが分かります。来年は再び両者の価格差が逆転、もしく急接近する場面はあるのでしょうか。
これも貴金属市場という個別の市場で見た場合、今年の大きな動きの一つであるといえるでしょうね。

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